【適応障害】うつ病と間違われやすい病気。その違いは

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適応障害とは、ストレスに対応できないために様々な精神的・身体的症状が現れ、日常生活に支障が出て上手く生活を送ることが困難になる疾患です。

特定の状況や物事が、その人にとってはたえがたいストレスとなり、感情や行動にいつもと違う症状があらわれます。

 

「適応障害は甘えではないか」とも言われることもあります。

しかし適応症愛はしっかりと診断のついた疾患です。

正しい治療に取り組み改善を目指しましょう。

 

適応障害とは何か

適応障害とは

 

◆精神症状

憂鬱、気分の落ち込みなどの抑うつ状態、不安症状など。

例:感情のコントロールができずに泣き叫ぶ、涙もろい、思考力や集中力の低下、

  判断力が欠ける、気力の減退、周りの出来事や環境に対して神経質になる、

  漠然とした不安感や心配性になる、落ち込み、絶望感など

 

◆身体症状

例:肩こり、頭痛や吐気、疲労感や倦怠感、激しい動機、不眠、めまいなど

◆行動の変化

例:社会的に不適切な行動が見られることがある。

  万引きなどの軽犯罪、周囲への暴力、人間関係を避ける、

  アルコールなどの依存症、協調性がなくなるなど

 

適応障害の原因は?

適応障害の原因は

ストレスによるものが多いですが、その人の資質や性格によるものもあります。

 

適応障害は、ストレスが心身に悪い影響をもたらしたときに発症します。

そのストレスの要因はひとつではなく複数の要因が重なっていたり、ひとつのストレスが長期間反復的にかかる場合もあり、人によって様々です。

 

社会的な問題によるストレスでは、

 

仕事の質や量、引っ越し、転校・転勤などの環境の変化、経済状況などの悩み、

離別や死別、喧嘩などの人間関係によるもの、結婚や出産、

就職などの節目や転機によるもの、また天災などの遭遇、

 

といった、社会生活における様々な問題がストレスとなりえます。

 

また本人の気質や性格による内的要因も適応障害になる原因のひとつです。

たとえ同じストレスでもさらっと受け流せる人もいれば、重く受け止める人もいます。

その捉え方は本人の気質によって変わります。

 

 

感情の揺れ幅が大きい、すなわち感情の起伏が激しい人、

周囲の些細な言動を気にしやすく傷つきやすい人、頼み事を断れない人、

完璧主義の人、まじめだが頑固で他人に許容が出来ない人、

ストレスは自律神経を介して脳に影響する為、自律神経のコントロールがうまくいかない人

以上の人はストレスをためこみやすい傾向にあります。

 

そしてそれまでの環境によりストレスがかかる経験があまりないために、

ストレス耐性の弱い人も同様にストレスの対処の仕方がわからずためこんでしまう事があります。

 

適応障害とうつ病の違いは?

適応障害とうつ病の違い

 

意欲の低下や、食欲不振、倦怠感といった適応障害の症状は、うつ病にもみられます。

しかし、適応障害とうつ病の違いは原因の明確さにあります。

 

適応障害には明確なストレス因子があり、それにより様々な身体症状などがおこります。

つまり特定のストレスに対する反応で精神的・身体的に具合が悪くなるのが適応障害です。

 

一方、うつ病は適応障害と同じようにストレスによってどんな人でもなる可能性はあります。

 

しかし、体調面や精神面の具合が悪くなる原因はストレス以外にもあります。

原因はっきりと分からない場合もなりうるのがうつ病です。

そのため、うつ病はこれといった原因を特定するのが難しいといわれています。

 

例えば、もし同じストレスを抱えていたとしてそのストレスから解放された場合、

適応障害の場合は抑うつ状態も緩和されますが、うつ病の場合はなかなか症状が改善されないのが特徴です。

 

身体症状や心理的症状がストレスから遠ざかることで良くなるのが適応障害。

一日のなかでも症状が不安定なのがうつ病です。

 

なので、ストレスが遠ざかれば適応障害は趣味などの日常生活を楽しめます。

しかし、はじめに適応障害と診断されても5年後には40パーセント以上の人がうつ病と診断されることから、適応障害はうつ病の前段階の症状とも言われています。

 

もしうつ病だと感じる場合は、こちらの記事でうつ病最新治療を紹介しています。

>>うつ病の最新治療法! 磁気で脳を刺激する磁気刺激療法(TMS)

 

適応障害の症状は治るのか

適応障害の症状は治るのか

 

先にのべたように、適応障害はその原因に明確なストレス因子があります。

そのストレスの内容や状況にもよりますが、その要因から離れることができれば半年以内には症状が無くなるといわれています。

 

しかし、そのストレスから長く離れられない場合は、障害も長期間発症します。

また、先述にもあったように適応障害は悪化するとうつ病に進行する場合があり、うつ病予備軍とも言われることもあります。

 

人によっては摂食障害や睡眠障害などを引き起こすきっかけにもなるので、症状が疑われたら、放置せずに早めの検査と治療が大切です。

 

適応障害の治療法とは

適応障害の治療法とは

 

適応障害の治療は何より、そのストレス因子を突き止めることからです。

なるべく早くその原因を取り除く、または解消すれば早期に回復が見込めます。

 

しかし、ストレスの原因によっては解消し難い事もあります。

例えば家族の死別などです。

 

そのような場合は本人の気質も関係するので、そのストレスに対する捉え方を変えていくことが大切です。

 

治療法にはカウンセリングなどの精神療法(認知療法)薬物療法があります。

 

◆精神療法

本人が抱えている歪んだ悩み(日常生活に影響を及ぼす程の物事の考え方や捉え方)をカウンセリングなどにより、少しずつ矯正していく方法です。

矯正していく事により、環境に適応できる能力を高めます。

何事も決めつけようとせず自身のストレス因子や悩みが実際どのように解決してけばいいのか、ひとうひとつ確認していくのが精神療法です。

 

 

◆薬物療法

その症状が薬により対処出来る場合に行う場合があります。

しかし、適応障害の場合の薬物療法は対症療法にしかならないので、カウンセリングによる精神療法がメインとなります。

これらの薬は脳に直接作用するため、人により用法用量がかわり体質によっては副作用がでます

こまめに医師と相談しながら適切な服用が大切です。

 

患者への周囲の対応は?

適応障害の周囲の対応は

 

相談に応じる姿勢が大切です。

 

ストレスを自覚せず抱え込む人、頑張りすぎてしまう人などが多いのも適応障害の疾患を抱えている人には多いものです。

適応障害自体は重い精神疾患ではないゆえに、周りの理解や配慮もなかなか得難いものです。

 

「適応障害は甘えではないか」とも言われることがあります。

 

しかし、適応障害は診断のついた疾患です。

適応障害の回復のためには周りの協力がとても大切であり、些細なひとことで重症化しうつ病や不安障害を発症する引き金にもなります。

本人がストレスに適応できるように環境を調整したり、支援をする等のサポートが大切です。

 

 

適応障害は、うつ病とは違い明確なストレス因子があり、抑うつ状態はストレス因子が遠ざかると緩和されます

また、抑うつ状態の時は攻撃的な精神状態になることも特徴です。

 

そしてうつ病が自責の念が強いのに対し、罪悪感などを感じる事が少ないのも適応障害の特徴になります。

もしこのような症状の人が周囲にいたら、適応障害を発症している可能性もあります。

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