【40代から始める予防】脳卒中の前触れ「一過性脳虚血発作」とは


1.最近、片目が見えにくい

ご主人「最近、なんか目が見えにくくなったなぁ、片方の目だけなんだけど・・・」
奥さん「もうそろそろ老眼が出てきたんじゃない、眼鏡屋さんに行って来たら」

40代のご夫婦の方々、普段何気なくこんな会話をしていませんか。最近は常にパソコンやスマホの画面を見続ける生活が多く、目の酷使は大変なものです。
その影響もあってか、老眼が心配になってくる40代の方がヒカル先生の周りでとても多くなってきました。

・・・うん、ヒカル先生の年齢がばれてしまうような前振りになってしまいましたね。
仕方がありません。この際、正直に白状してしまいますがヒカル先生は40代です。
まぁこのサイトのヒカル先生のイラストを見れば、多くの方が想像していた結果通りでしょうかね?

まぁヒカル先生の年齢についてはさておき、ヒカル先生はイラストの通り眼鏡をしています。
ですが最近右目だけがぼやけるようになってしまい、ちょっと前に眼鏡を買い替えました。
それで今回ちょっと奮発してブルーライトをカットするレンズにしてみたのですが、これで少しでも目の疲れが取れると良いのですが。

・・・と、なんか今回のタイトルは脳卒中ってあるのに、「目」に関する話から始まっておりますが、今回のタイトルは決して間違っている訳ではありませんのでご安心ください。
でも、なんで目の話から始めたかと言うと、脳卒中の前触れとしてよく現れる症状に、目の障害があるからなのです。

その症状は「片方の目が見えにくくなり、目の焦点が合わなくなる」というものなのですが、このような症状で困ったら眼鏡を作り替えたり、眼科を受診したりといった行動をされるかと思います。

しかし、もしかしたらその目の症状は、脳卒中の前触れである可能性もあるのです。

脳卒中は心筋梗塞と同じく血管系の病気であり、40~60歳くらいの働き盛りに多い生活習慣病でもあります。

そのため、ヒカル先生と同じく40代の方はそろそろ自分の身体をいたわる時期に入ってきましたので、このコラムで少しずつ病気の知識を身につけて、自分に合った予防方法を持っておくと良いですね。


2.脳卒中の前触れ 「一過性脳虚血発作」

では、先ほどの片目がみえにくいといった症状の他に、脳卒中の前触れかもしれない症状にはどんなものがあるのか気になりますよね。
代表的な例としては下記のような症状があります。

・一時的に片側の手足がしびれる
・めまいや軽い頭痛がする
・急にろれつが回らなくなり、話がしにくくなる。
・瞬間的に記憶がなくなってしまう。

というような症状が一般的なのです。
どうですか。どれかに身に覚えはありますか?

でも、これらのような症状があったとしても、一時的ですぐに治ってしまえば、疲れや飲みすぎ、ストレスによるものだと、勝手に自分を納得させてしまいがちですよね。確かに疲れや飲みすぎ、ストレスでも同じような症状が起こることがあります。

しかし、病院の検査で高血圧や高脂血症、動脈硬化、糖尿病といった血管系の異常を指摘されてお薬を飲まれている方、入院して治療を受けたことがある方は、このような症状が度々起こるのであれば、脳卒中の前触れである「一過性脳虚血発作」の可能性も考えられます。

「一過性脳虚血発作」とはなかなか耳にしない言葉だと思いますが、簡単にいうと一時的に起こった脳卒中のことです。

「・・・えっ脳卒中?そんな重症なの」
と不安になってしまった方も多いでしょう。実は脳卒中といっても、「脳内出血」、「くも膜下出血」、「脳梗塞」と別れ、さらに脳梗塞は血管の詰まり方によって「アテローム血栓性脳梗塞」、「脳塞栓(心原性脳塞栓症)」、「ラクナ梗塞」と別れます。

 

一過性脳虚血発作は脳梗塞に分類され、脳の血管が一時的に詰まったために脳の血流が少なって起こる一時的な発作のことです。
症状はだいたい20分~30分程度で消失し、長くとも1日以内でおさまります。
これは血管が詰まるといっても、詰まった血栓(血の塊)は小さくすぐに溶けてしまいますので短時間の症状で済むのです。


3.脳卒中と動脈硬化

脳卒中といっても一過性脳虚血発作であれば、今のところは大きな問題にはなりません。
ですが、一過性脳虚血発作の症状が頻繁に起こるようであれば、それは血管の中に小さな血栓がたくさんあるということですから話は別です。

一過性脳虚血発作があった場合、1年以内に約10%位、5年以内に約30%が脳梗塞を発症するとされています。ですので、脳梗塞の危険サインとして一過性脳虚血発作の症状を見逃さないようにすることが大切なのです。

ちなみに血栓はどこからやってくるかと言うと、生活習慣の乱れにより血液がドロドロになってしまうと血の塊である血栓ができやすくなります。

血栓は動脈硬化が起こっている血管にくっついているのですが、なにかの拍子で血栓がはがれて、それが脳血管の動脈硬化部分にくっつき、血液の流れをふさいでしまうと脳梗塞という怖い病気の始まりです。

また、脳梗塞の種類には、脳塞栓(のうそくせん)という、脳梗塞と似たような名前の病名がありますが、これは心臓にできた血栓がはがれて、脳の血管を詰まらせてしまった時の病名です。

・・・「えっ、心臓の血栓?」と思われた方、とても察しがよいですよ。
実は脳卒中と心筋梗塞は、血流障害が脳に起こるか心臓に起こるかという違いであって、生活習慣や加齢による動脈硬化があると、その危険が高まってしまうのです。


4.まとめ

このコラムもそうですが、テレビや雑誌等の健康特集で動脈硬化や高血圧がたびたび取り上げられています。
それは動脈硬化、高血圧も痛みなどの嫌な自覚症状がないので、病院にも行かないで、予防にも取り組まなかった結果、脳卒中や心筋梗塞に進行してしまい、命はとりとめたものの今も後遺症に悩まれている方も多くいらっしゃいます。

たったいま元気だった人が突然意識を失い、そのまま命を奪われかねない病気である脳卒中や心筋梗塞。
動脈硬化を始め、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった血管系の病気の怖いところはこれなのです。

ちなみに、「悪性新生物=がん」が最も多い死因ということはご存知の方が多いでしょう。ですが、脳血管疾患と心疾患の死因数を合算すると、なんと、がんの死因数と匹敵するのです。

いかがですか。今回、脳卒中の前触れである一過性脳虚血発作を取り上げましたが、これは心筋梗塞の前触れである狭心症と同じく、大きな病気が迫っているという身体のサインであり、身体が「もっと健康に気を配って」と注意してくれているのです。

この一過性脳虚血発作、狭心症といった身体のサインを早めにキャッチし、今までの生活習慣を改めて予防に取り組むことは、40代の働き盛りの皆さんにとって、ご自身だけでなく皆さんの大切な方を守る上でも、とても重要な課題になると思います。

もちろん、一過性脳虚血発作、狭心症の前から予防が出来れば、それにこした事はありません。予防は、肥満にならないように適度な運動、適切な食生活、禁煙といった生活習慣の改善が基本です。
このような生活習慣を続けていくと血行が改善されて、身体の調子も次第に良くなっていきますよ。



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