子宮筋腫とは

成人女性の4〜5人に1人はあるという子宮筋腫

 

子宮とは鶏卵大の大きさで平滑筋という筋肉でできています。

子宮筋腫とは、その平滑筋肉にできる良性の腫瘍です。

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子宮筋腫の種類

子宮筋腫の種類

子宮筋腫は発生する場所で種類があり、症状も異なります。

<筋層内筋腫>

子宮の筋肉の中にできる腫瘍です。

子宮筋腫の6〜7割はこのタイプであり、いろいろな所に複数できやすく大きくなりやすいのが特徴です。

3cm以内だと無症状の事が多く、4cm以上になると大きくなるにつれて下腹部にしこりを感じたり、月経量の増加、月経不順などがおこりやすくなります。

 

 

<漿膜下筋腫>

子宮の外側を覆う漿膜という部分にできる腫瘍です。

子宮筋腫の2〜3割がこれにあたります。

5〜6cmの大きさになってもほとんど症状はみられません。

しかし、大きくなると子宮の近くにある膀胱が圧迫されて頻尿になったり、腸などの臓器が圧迫されて便秘になったりと症状がでます。

 

 

<粘膜下筋腫>

子宮内膜のすぐ下にできる腫瘍です。

全体の1割がこのタイプです。

大きさは1〜2㎝程度と小さいですが、小さくても症状は出やすく月経量が多くなる、月経期間が長い、また不正出血などの症状がでます。

前に比べて月経量が多くなったり、生理痛がひどくなった等の症状がある場合は子宮筋腫の可能性があります。

 

良性の腫瘍なので、がん化する心配はありませんが生活が困難になる位の症状が出るようなら婦人科を受診するのが賢明です。

血液量が増えることで、貧血が起こる事もあります。

 

なぜ子宮筋腫になるのか

子宮筋腫になる原因

子宮筋腫はなぜ発生するのか、未だにはっきりとした原因はわかっていません。

しかし、女性ホルモンのエストロゲンの影響が原因の一因として考えられています。

 

こうした要因を生み出す背景に、現代におけるライフスタイルの変化にあります。

例えば女性の身体の発育が良くなり初潮を迎える年齢が昔に比べて早くなっています。

それに加え、女性の晩婚化に伴い妊娠や出産年齢の高齢化、また未婚や出産をしない選択も増えています。

 

つまり、からだにとってはそれだけ排卵回数や、月経回数も多くなり、必然的に女性ホルモン周期の影響を受ける期間も長くなります。

一般的に、閉経を迎えるまでは筋腫は増えたり大きくなり、閉経を迎えたら卵巣から出る卵巣ホルモンがなくなるため、腫瘍は自然と小さくなります。

 

子宮筋腫の変性とは

子宮筋腫の編成について

子宮筋腫は腫瘍のサイズが大きくなったり、筋腫があるうえで妊娠をすることで筋腫が変性する場合があります。

腫瘍が大きくなったり、妊娠をすることで、腫瘍に運ばれる栄養や酸素を運ぶ血管が圧迫されたり、塞がることで腫瘍に変性が起こります

その変性は様々あり、壊死出血水腫化石灰化など多様です。

 

変性自体はめずらしい事ではありませんが、変性に伴い激しい痛みを感じることがあります。

筋腫の変性により壊死した場合は、その部分が細菌に感染しやすくなったり炎症を起こす事があるので注意が必要です。

 

子宮筋腫は治療が必要?

子宮筋腫は治療が必要?

子宮筋腫の治療は、経過観察から薬物を使用するもの、外科手術など選択肢は様々です。

年齢や妊娠希望、子宮を残すか残さないかでその判断も変わってきます。

 

<経過観察>

特に症状が無い場合や症状を抑えれば日常生活に支障が出ない場合、ほとんどの方は経過観察になります。

また筋腫の状態によっては数ヶ月または1年ごとに定期検診を受ける方もいます。

症状を抑える対症療法はピルや漢方薬、月経痛には鎮静剤などを使い経過をみます。

 

<薬物療法>

薬物の療法とはホルモン治療です。

筋腫に影響のある卵巣ホルモンの分泌を抑える薬を使うことで、筋腫の成長を止め縮小させるというものです。

 

しかし、人工的にホルモンの分泌を抑えてしまうので更年期症状が副作用として出ます。

なので長期的な使用ができず、治療をやめればまた筋腫は大きくなるので根本的な治療にはなりません。

ですので、閉経が近い方や一時的な緩和、外科的手術をする前に筋腫を小さくしたい方の為の治療です。

 

<手術>

外科手術には2つあり、筋腫だけを取る方法子宮ごと摘出する方法があります。

妊娠希望や年齢、筋腫の状態などで選択肢が変わります。

 

それぞれメリット・デメリットがあり、手術による身体への負担は少なからずあります。

しかし、手術が必要になるケースは腫瘍の大きさや症状の重さ、発育のスピード、悪性化するリスクなどの症状が進行した場合に検討されるものです。

最善の方法を見つけて納得したうえで手術を行う行わないの決断するのが大切です。

 

子宮筋腫の予防・進行を止めることはできるのか?

子宮筋腫の予防

子宮筋腫を予防法というのは具体的にはありません。

しかし、腫瘍を大きくしないという意味での予防法は先に述べた薬物療法や外科的な処置で可能です。

それらの処置は身体的リスクもあるので、早い段階で子宮筋腫を見つけることが大切です。

 

特に症状もなく、気がついた時には大きくなっていることが多いのが子宮筋腫です。

ですので日頃から自分の月経の状態を把握するのもひとつの方法です。

 

出血量の変化や、レバー状の塊の有無、不正出血、月経痛などの変化を敏感に捉えるのも大切です。

また定期検査を受けることも早期発見にもつながるため有効です。

 

<子宮筋腫予防> 身体を温める心がけを

子宮筋腫にならないよう身体を温める心がけを

冷えは万病の元と言われるように、冷えによる血行不良は様々な問題を起こします。

身体の冷えは、ホルモンバランスも崩れやすくなるのでエストロゲンの調節に影響が出る可能性もあります。

血行不良による冷えは子宮の動きを鈍らせてしまいます。

 

冷え性を根本から改善するためには、栄養バランスのとれた食事を心がけることが基本になります。

「これを食べれば子宮筋腫に効果がある」という医学的根拠はありません。

しかし、動物性脂肪の量が多いとエストロゲンが過剰に増えてしまうことは解っています

肉類や乳製品といった動物性脂肪はなるべく控え、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

また、運動で筋肉を動かし、熱量を上げるのも効果的な改善方法です。

毎日無理なくできるような運動を習慣的に行うことが大切です。

自分が取り入れやすい運動から始めてみるのもいいのではないでしょうか。

 

他に冷えを改善する方法は多くあります。

食事や運動が面倒だったり時間的に難しい場合は、ご自身にあった対策で冷えを改善するのもひとつの方法です。

 

子宮筋腫は一度できると、完全に失くすというのは手術をしない限り難しい病気です。

 

しかし、子宮筋腫の進行を止めるための予防法はいくつかあります。

その為の食事や運動、血行不良の改善は子宮筋腫のみならず、身体に様々な良い効果をあたえます。

まずは、自分ができることから取り組んでみてはいかがでしょうか。

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