ヒカル先生が好きな漫画

新年早々にこんなことを言うとちょっと恥ずかしいのですが、40代のヒカル先生はこの年末年始にある漫画を大人買いしてしまいました。
その作品との出会いはかれこれ30年以上前、ヒカル先生が小学生の頃に読んだ週刊少年ジャンプがきっかけです。
現在40代~50代の男性であれば、知らない人はまずいないほどに有名な格闘漫画であり、キャラを型通った消しゴムは一大ムーブとなりました。
また一度は完結したものの、主人公の息子を主人公に据えた作品が展開、その後に作品の時系列が遡り初期の主人公の物語が再開しました。
累計巻数は100巻を遥かに超えて、現在でもネットの無料漫画サービスで連載されているとても息の長い人気漫画です。
と、ここまで言えば皆さんもうお分かりですね。
そう、ヒカル先生が大人買いしてしまった漫画は、「キン肉マン」です!
いや~、キン肉マンはストーリーの矛盾や強引さには目をつぶらなくてはなりませんが、それを遥かに凌駕する熱さを持った傑作ですよ。
しかも現在は洗練されて迫力を増した絵柄、矛盾や複線だって巧みに解消したストーリー展開です。
最近は主人公のキン肉マンの試合は少なく、脇役や敵だった超人達の試合が多いので、ヒカル先生はどちらが勝つか分からない展開をワクワクしています。
そんなキン肉マンという作品は、主人公の代名詞というべきパワー「火事場のクソ力」がキーポイントに使われています。
漫画らしく火事場のクソ力を発動するとパワーアップ、自分よりも遥かに強大なパワーを持った相手だってやっつけることができるわけです。
そこで年始早々のコラムはキン肉マンの火事場のクソ力の秘密を解析・・・したい気持ちはグッと抑え、私達でも発動できるパワーについて語っていくことにしました。
それが私達の体から分泌されるホルモン「アドレナリン」です。
このアドレナリンによって私達も大なり小なりパワーアップが可能、いわゆる「火事場の馬鹿力」を使うことができるのです。
アドレナリンの作用

アドレナリンというと、怒ったときや興奮したときなど、ハイテンションのときに分泌されるホルモンというイメージがあるでしょう。
しかし実際には緊張やストレス、不安を感じたときにも分泌されます。
アドレナリンは生存本能に強く関わるホルモンであり、「闘争と逃走のホルモン」と形容されます。
アドレナリンを分泌する臓器は、腎臓の上にちょこんと乗っかっている「副腎」です。
同じくホルモンを分泌する甲状腺もそうですが、ちょっと地味な臓器ですね。
そんな副腎から分泌されるアドレナリンが血液に入ると、心臓はドキドキし始めて心拍数と血圧が上昇します。
そしてアドレナリンの作用により血管が広がって、血液が体中を一気に駆け巡ります。
身体を臨戦態勢へ整えるために脳や筋肉に多くの酸素が行き渡り、大排気量のガソリンエンジンが唸りを上げてパワーを絞り出すように、運動能力が高まっていきます。
そして目の瞳孔は開いて集中力がアップ、肉体と精神が研ぎ澄まされていくのです。
大量のアドレナリンが分泌される代表的なシチュエーションとしては、火事場の馬鹿力というように、被災現場から逃げたり、誰かを救出するような場面です。
ヒカル先生は痛いのが大嫌いですが、交通事故で骨折しても事故直後は痛みを感じない、なんて場合もアドレナリンが大量に分泌されています。
アドレナリンが分泌されているときは疲れを感じにくいですので、瞬発力だけではなく持久力もアップします。
そのため一流のスポーツ選手は、意図的にドレナリンを引き出して身体能力を高め、大きな大会や重要なレースに臨みます。
もちろん正常な人体から発動するアドレナリンなら、いくら使ったとしても違法なドーピングではありませんからね。
このように凡人のヒカル先生だってアドレナリンを上手にコントロールできれば、スポーツはもちろん仕事だって好成績を残せる・・・はずです!
非凡な才能を持つ皆さんであればなおさらですし、学生さんであれば試験で好成績も夢ではありませんね。
でも、こんなに凄いアドレナリンですから、注意しなくてはいけないこともあるんです。
アドレナリンのリスク

肉体と精神を研ぎ澄まし私達の身体能力を高めるアドレナリンは、身体に少なからず負荷が掛かります。
いくらアドレナリンによって疲れを感じないとしても、精力的に活動した身体にはダメージが蓄積されています。
そのダメージを回復するためには休息や睡眠が必要ですが、その大事な休息が阻害されてしまうのです。
この仕組みを簡単に説明しましょう。
アドレナリンが長期間大量に分泌されるということは、興奮状態やストレスが長く強く続いている状態です。
こんなときに自律神経のバランスが乱れやすいのです。
自律神経には活動モードの交感神経と休息モードの副交感神経がありますが、アドレナリンが過剰に分泌しているときは交感神経がビンビンに働いています。
アドレナリンが落ち着いて疲れを感じてきたとしても、身体の興奮はなかなか冷めません。
いざ休もうとしても副交感神経への切り替えがスムーズに行かず、眠りを妨げてしまうのです。
疲れを引きずったまま朝を迎えてしまい、次の日はけだるい一日になるでしょう。
このような状態が続けば、どんな人だって身体に不調をきたします。
睡眠不足によるイライラ感もあって、攻撃的な性格になってしまう人もいるでしょう。
アドレナリンを引き出している要因がストレスという人の場合、脱力感や情緒不安、いわゆるうつ症状が発症する危険だって高めます。
まとめ

いかがでしたか。
今回ヒカル先生は、人体から分泌されるホルモン、アドレナリンについてお送りしました。
アドレナリンは特別な人でなくとも火事場の馬鹿力を引き出すことが出来き、ちょっとしたスーパーマンになれる効果がありますがリスクも伴います。
でもアドレナリンは上手くコントロールできればとっても有効なホルモンであり、ヒカル先生は使わない手はないと考えています。
そこで今回のまとめでは、アドレナリンで興奮した身体を速やかにクールダウンする方法を紹介します。
ヒカル先生がお勧めする簡単なクールダウンの方法としては、何もせずにぼんやりすること。
パソコンやスマホに触らずテレビも消して、一人で静かな部屋に、余計なことは考えず、ぼ~と10分位過ごします。
できるだけ部屋は暗くして、目を閉じて瞑想をしてみましょう。
これにより一時的に五感を遮断できますので、興奮状態は相当に緩和できますよ。
なお、ストレス解消やリラックスにとても良いお風呂ですが、交感神経を刺激して目が冴えてしまう場合があります。
お風呂の温度が熱いほど交感神経を刺激してしまいますので、40度以下のぬるめのお湯にゆっくりと浸かると良いですね。
眠る前にストレッチやヨガなどで身体をほぐすことはクールダウンになりますが、筋力トレーニングは控えましょう。
筋トレはアドレナリンを分泌しますので、クールダウン効果は期待できませんからね。
ちなみにプロスポーツ選手の中には、ヒカル先生がお勧めする電気磁気治療器を頭に当ててクールダウンをする人もおります。
うん?
「血行を促進する磁気を頭に当てたら、脳が活性化して余計に眠れないのでは?」なんて声が聞こえましたよ。
しかしながら、電気磁気治療器を頭に当てることはとても良いクールダウンになるはずです。
ヒカル先生は脳が活性化するということは、自律神経の休息モードである副交感神経だって活性化すると考えています。
つまり脳は「今は身体を休めるとき」と判断して、副交感神経を呼び出して身体の修復や体力の回復に力を注いでくれるという訳ですね。
誰もが知る有名アスリートも電気磁気治療器を使っていて、その活躍の裏にはアドレナリンと磁気があるかも知れませんよ。