【発展編】 高血圧・低血圧の種類と原因を知りましょう。

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心臓の動き

血圧と心臓の動き

前回のコラムは血圧の入門編として

>>【入門編】意外に知らない血圧と健康のはなし。

をお送りしましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。

 

血圧って意外によく分からないという方が多いので、ヒカル先生は入門編をお送りしました。

軽くおさらいをしておくと、

血圧の判定基準などを説明し、皆さんの身体の隅々まで流れている血液を全身に送るための圧力のことを血圧、

で、その血液を送る役割をしているのが心臓です、という話でした。

 

血圧のチェックは健康の基本です。

今回は発展編として血圧シリーズ第2弾、「【発展編】高血圧・低血圧の種類と原因を知りましょう。」をお送りいたします。

 

それでは前回でも心臓の役割を簡単に説明しましたが、もう少し詳しく心臓の働きからスタートしましょう!

 

 

心臓の位置は左胸、というイメージが強いと思います。

でも実際は胸の真ん中よりやや左にあり、左右の肺に挟まれるように位置しています。

大きさは握りこぶしより少し大きい位で、重さは大人で250g~300g程度、形はいわゆるハート型の臓器です。

 

心臓は毎分70回ほど、1日では約10万回も収縮・拡張を繰り返します。

一日にすれば7000~1万リットルもの血液を全身に送り出しています。

 

心臓の内部は4つの部屋があり、上部には右心房と左心房、下部には右心室と左心室があります。

なぜ4つの部屋があるかと言うと、心臓が血液を送るルートは「体循環」「肺循環」との2つがあるからです。

体循環は全身に血液を送る循環ですが、約20秒で血液は左心室→全身→右心房→右心室と回ります。

一方の肺循環は酸素を運ぶ循環ですが、3~4秒で右心室→肺→左心房→左心室と血液が回ります。

 

体内を回った血液は二酸化炭素が多く含まれているのですが、肺を回ることで血液の二酸化炭素が排出され新鮮な酸素を取り込みます。

これを「ガス交換」と呼びます。

 

高血圧の種類

高血圧の種類

血圧とは心臓が血液を送るための圧力のことですが、その圧力によって高血圧、低血圧と分類されます。

 

高血圧は、最高血圧が140mmHg以上または最低血圧が90mmHg以上からという基準があり、血圧の数値でⅠ型高血圧、Ⅱ型高血圧、Ⅲ型高血圧と分けられます。

ですが、それ以外にもいくつかの種類があるのです。

ではその種類をみてみましょう。

 

〈本態性高血圧〉

血圧が高くなる原因は運動不足、偏った食事、喫煙、過剰なストレス等が考えられますが、はっきりとした原因が分からないことも多いのです。

その数は高血圧全体の90%以上と言われますので、ほとんどの方は原因不明の高血圧なのです。

このような場合を「本態性高血圧」と呼びます。

 

〈二次性高血圧〉

原因不明の高血圧が「本態性高血圧」に対し、原因がはっきりしている高血圧が「二次性高血圧」です。

つまり、心臓や腎臓、ホルモンの分泌器官である副臓など特定の器官の病気が原因で高血圧になります。

よって原因となる器官が治れば高血圧も治ります。

 

〈仮面高血圧〉

医療機関で測ると正常でも日常生活では血圧が高くなってしまうことから、正常血圧という仮面を被っているようだと「仮面高血圧」と呼ばれます。

仮面高血圧の仲間には

昼間よりも夜間の就寝中で血圧が高い「夜間高血圧」

朝目覚めるときに急激に血圧が高くなる「早朝高血圧」

仕事をしている間は血圧が高い「職場高血圧」

などがあります。

また、家庭で測ると正常なのに病院で測ると血圧が上昇する場合もあり、こちらは、「白衣高血圧」といいます。

・・・仮面高血圧は病名ではありませんが、特に危険タイプは「早朝高血圧」です。

早朝高血圧の中でも、夜間から朝方までずっと高血圧という「夜間持続型」があるのですが、これは早朝高血圧の中でも最も危険です。

普通は夜になると身体は眠りの準備に入るため、脈拍も血圧も自然と下がります。

このタイプは夜間も血圧が下がらず、一日中血圧が高い状態です。

当然血管に大きな負担がかかり続けていますので、血管系の病気が発症するリスクが高くなります。

 

低血圧の種類

低血圧の種類

次に低血圧をみていきましょう。

低血圧は比較的若い女性に多いのですが、この理由は女性ホルモンが関係していると考えられています。

 

低血圧とは最高血圧が100mmHg以下、最低血圧は60mmHg以下の場合です。

血圧が低いために全身に血液が届かない状態であるといえます。

そうすると、倦怠感やめまい、頭痛、肩こり、食欲不振などの症状が現われてくること特徴です。

 

低血圧も高血圧と同じように区分けがありますので、その種類についてみてみましょう。

 

〈本態性低血圧〉

高血圧の本態性高血圧と同様に、はっきりとして原因が分からない低血圧のことを本態性低血圧といいます。

本人も自覚していないことも多く、病院等で指摘されて初めて自分が本態性低血圧であると気付く方も少なくありません。

しかし、このように自覚症状が無い方であれば、特に治療も予防も必要はありません。

ですが、倦怠感やふらつきなどで生活に支障がある方は治療をした方が良いでしょう。

 

〈症状性低血圧〉

心臓病や代謝内分泌、神経の障害、病気が原因で起こる低血圧のことを症状性低血圧といいます。

薬の副作用による低血圧も症状性低血圧です。

二次性高血圧と同じように、原因となる病気を治すことによって血圧も正常に戻ってきます。

 

〈起立性低血圧〉

長時間立ったままだったり、ベッドから急に起き上がろうとしたときに、クラっとした経験はあるでしょうか。

クラっとする症状は血圧が急激に変化したときに起こりますが、最高血圧が20mmHg以上、最低血圧が10mmHg以上低下する状態を起立性低血圧といいます。

地球には重力がありますので、心臓から流れた血液は下半身に落ちていきます。

ですが、自律神経の働きによって下半身の血管が収縮し、上半身に十分な血液が流れるように調節しています。

原因がはっきりしている場合はその病気を治せば血圧も正常になります。

原因不明の場合は、生活習慣の改善や急に立ち上がる動作をしないようにしたりすることで予防ができます。

 

まとめ

高血圧・低血圧のまとめ

いかがでしたか。

高血圧、低血圧といっても、実際の血圧値以外にも症状によって色々な種類に分かれていることがご理解いただけたかと思います。

 

高血圧・低血圧とも、原因がはっきりしないのに症状が出る「本態性」と呼ばれる方が多いのです。

血圧治療のポイントは原因が心臓などの臓器によるものなのか、それとも危険因子(年齢や喫煙、肥満、糖尿病など)によるものなのかということです。

 

例えば、Ⅰ型高血圧の方は臓器の障害と危険因子によって低リスク群、中等リスク群、高リスク群の3種に分けられます。

Ⅱ型高血圧の方は、中等リスク群高リスク群の2種に分けられます。

 

ちなみに低リスク群とは、生活習慣の指導にて3カ月以内で正常値になれば投薬治療の必要はありません。

中等リスク群とは、1カ月以内の指導で正常値にならなければ降圧薬治療が始まります。

ですがⅢ型高血圧の方は、前回の入門編で「コラムを読むより早く病院に行って」とお願いした通り、臓器の障害や危険因子に関わらず全て高リスク群になり、ただちに血圧を下げる薬物治療が必要です。

今回、ヒカル先生が血圧の種類を知ってもらいたかった理由は、運動不足や食事、喫煙といった生活習慣による高血圧・低血圧だけではなく、心臓や腎臓といった大切な臓器が原因である可能性もあるからです。

 

血圧に異常があれば一度病院を受診して、病気が原因なのか、生活習慣によるものなのか医師に診断してもらうことが大切です。

それで、もし病気が見つかれば早めの治療ができますし、病気でなければ安心して生活習慣と環境の改善が出来ますよね!

 

以上で第2回目の血圧をテーマにした「【発展編】高血圧・低血圧の種類と原因を知りましょう。」を終わりとさせていただきます。

 

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