眼鏡とコンタクトレンズは医療機器

ヒカル先生はこのサイトのイラストの通りに眼鏡を掛けています。
いわゆる近視ってやつです。
ヒカル先生はけっこう早く近視になってしまい、小学校の高学年のときに初めて眼鏡を作りました。
それからもう30年以上も眼鏡のお世話になっています。
ここまでくると、眼鏡は顔の一部と言っても差し支えないほどですね。
ちなみにコンタクトレンズは今まで一度も使ったことはなくて、ずっと眼鏡一筋なんです。
それは何故かというと、コンタクトレンズは危険、眼科医はコンタクトレンズではなく眼鏡を掛けているから、と毛嫌いしている訳ではありません。
まぁ、単純に眼鏡が好きなんですね。
とくに最近は安い眼鏡屋さんがあちらこちらに出来て、おしゃれなフレームの眼鏡が安価に手に入るようになりました。
おしゃれな皆さんの中には複数の眼鏡を持っていて、その日のファッションによって使い分けている人もいることでしょう。
でも若い人、とくに女性は眼鏡よりもコンタクトレンズ派が多いでしょうね。
しかもおしゃれアイテムとしてカラーコンタクトも普及していますからね。
しかしこのカラーコンタクトレンズ、安易におしゃれ目的だけに使うとなるとヒカル先生はさすがに危険性を感じます。
実は眼鏡レンズは一般医療機器、コンタクトレンズは高度管理医療機器として、医薬品医療機器等法(薬機法)に定められています。

この表は上から下に行くほど、不具合が発生した時のリスクが高くなります。
眼鏡は「不具合が生じたとしても人体へのリスクは極めて低い」とありますので、まず安全と言ってもよいでしょう。
次の段は管理医療機器ですが、ここにヒカル先生が毎度おススメしている磁気治療器がランクします。電磁石タイプだけではなく永久磁石の治療器も含まれますよ。
そして高度管理医療機器はさらに2つに分かれるのですが、コンタクトレンズは人工透析器やAEDと同じクラスであり、「不具合が生じると人体へのリスクは比較的高い」と記されているのです。
薬機法、医療機器についてはこちらをどうぞ
コンタクトレンズは危険?

コンタクトレンズが高度管理医療機器に定められていると言っても、「危険なもの」という訳ではありません。
ちゃんと眼科で医師の診断と検査による処方を受けて、正しい知識の元で定められた使用方法を守って使って行けばまず危険はありません。
ですがコンタクトレンズに慣れていくとついつい誤った使用方法をしてしまい、その結果、充血から結膜炎や角膜炎、場合により失明してしまう人がいることも事実です。
そこでまずは、コンタクトレンズの基本的な注意事項から触れておきましょう。
コンタクトレンズには「ソフトタイプ」「ハードタイプ」がありますが、「2週間交換タイプ」や「1日交換タイプ」などがあります。
ですが、コンタクトレンズは眼の角膜に直接接触しますので、角膜の負担が大きいです。
そのため、コンタクトレンズには一日の装着時間が決まっており、商品のパッケージや説明書には●時間以内との記載があります。
眼の状態やレンズの度数や種類によってこの時間は異なりますが、長くとも1日の装着時間は12時間以内にしておきましょう。
次にレンズの保管です。
使い捨てタイプは別として、長期間使い続けるコンタクトレンズには専用の保存ケースがあります。
コンタクトレンズについた雑菌を洗浄液でこすり洗いした後は、必ずこの専用保存ケースに専用の保存液を入れて保管しましょう。
コンタクトレンズを付けたまま寝てしまったり、保存液の代わりに水道水で済ますことは絶対にNGですよ。
細菌に感染する危険が一気に跳ね上がり、水道水に含まれているアメーバ原虫による角膜炎の危険もありますからね。
カラーコンタクトと磁気

カラーコンタクトは特に若い女性に大人気であり、白人のような青や緑の瞳、赤や金といった漫画のキャラのような瞳にも変えることができます。
そんなカラーコンタクトは、瞳の色をお手軽に変えられるファッションアイテムとして一気に普及しました。
レンズには黒目の部分(虹彩)を印刷した虹彩レンズと、着色を施したレンズがあります。
発売された当初は医療機器ではなく雑貨として扱われたためか、誤った使用による障害が多発してしまい、2009年11月に視力補正用のコンタクトレンズと同様に高度管理医療機器になった経緯もあります。
このようなカラーコンタクトですがヒカル先生、カラーコンタクトを使われている方からある質問を受けてしまいました。
それは「カラーコンタクトを付けたまま電気磁気治療器を使っても大丈夫ですか?」という質問です。
確かに磁気治療器からは磁気が発しますので、磁気カード類、携帯電話や時計、補聴器などの精密機械は身体から離す必要があります。
また体内にペースメーカーなどの精密機械を埋め込んでいる方は、誤作動の恐れがあるために磁気治療器を使うことはできません。
時々、ベルトの金属が磁気によってバイブレーションすることが気になる、という方もおりますので、ヒカル先生はその方に詳しく話を聞いてみました。
そうすると、普通のコンタクトレンズではなくカラーコンタクトレンズであることが重要だったのです。
その方は先日MRI検査を受けたのですが、カラーコンタクトは火傷の恐れがあるとして検査前に外すように言われたとのこと。
ちなみにMRI検査は磁気と電波を利用して臓器や血管を撮影する検査ですが、MRIのMはマグネットを意味します。
それで電気磁気治療器を使うときもカラーコンタクトを外すのか、という質問をされたという訳でした。
ちょっと不安になってしまったヒカル先生は病院のHPをチェックしてみたところ、確かにカラーコンタクトを外すようにハッキリと明記している病院がいくつかありました。
そのうち宮崎県立宮崎病院のHPから抜粋します。
・ニトログリセリン製剤の貼り薬:検査前にはがす必要があります。
・カラーコンタクトは磁性体を含んでおり、やけどの恐れがあります。検査前に外して下さい。
・眼鏡、ネックレス、イヤリング、補聴器、入れ歯、ブラジャー、時計、ベルト、ヘアピンなどは外す必要があります。
・携帯電話、鍵、キャッシュカード、使い捨てカイロも持ち込めません。
なぜカラーコンタクトをMRIの前に外すかというと、レンズの着色部分には酸化鉄や酸化チタンといった金属が含まれているためらしいです。
カラーコンタクトをつけたままMRIに入ると、カラーコンタクトの着色部に使われている金属が反応して熱を帯びる危険性があるのです。
ちなみに化粧を落とす理由も同様であり、マスカラやアイシャドウなどの化粧品にも磁性体が含まれているためでした。
まとめ

いかがでしたか。
今回はカラーコンタクトレンズの中でも、若い人に流行りのカラーコンタクトレンズと磁気との意外な関係にビックリされた方も多いことでしょう。
正直に言うと、ヒカル先生はMRI検査の前にカラーコンタクトを外すことは知りませんでした。
しかも外す理由が、カラーコンタクトの着色に含まれているわずかな金属が熱を帯びるとは、これぞまさしく「目からウロコが落ちる」という状態ですね。
う~ん、やはり人生は常に勉強して、色々な人の話に耳を傾けることが大切です。
・・・と、このまま終わりになりそうな流れになってしまいましたが、ヒカル先生はまだ「カラーコンタクトを付けたまま電気磁気治療器を使っても大丈夫か?」という質問に回答をしていませんね。
それではヒカル先生の回答はコチラです。
MRIはトンネル状の大きな筒の機械であり、1000~1500ミリテスラもの強力な磁石が使われています。
対して家庭用の電気磁気治療器の表面磁束密度は30~100ミリテスラといったところですので十分の一以下です。
MRIと電気磁気治療器はともに磁力を使った医療機器ですが、用途が全く違いますから、使われている磁気の強さがこんなに違うのです。
またMRIは磁気だけではなく電磁波も使いますが、電気磁気治療器の発する磁気は交流磁気と言って、ラジオの周波数よりも人体への影響は少ないのです。
ですから、電気磁気治療器を使うときに化粧を落とす必要はありませんし、カラーコンタクトに含まれる微量な金属が影響を及ぼすことはまず考えられません。
でもやっはり100%安心・安全でないと心配という方もいるでしょうから、心配な方はカラーコンタクトを外しておきましょう。