最先端の認知症予防

今回は皆さんお待ちかねの認知症シリーズ第3弾です。
前回の認知症第2弾では
>>あなたの大切な人が認知症になってしまったら。あなたに知ってほしい認知症の方へ接し方
をお送りしました。
今回の第3弾では認知症のご本人だけではなく、介護するご家族の方におススメしたい予防・治療方法をお送りします.
認知症は日本のみならず海外でも多くの大学や研究所、企業で原因究明と治療法開発に取り組んでいます。
今年の平成29年5月17日に、NHKのテレビ番組「ガッテン!」で「これが世界最先端!夢の認知症予防SP」が放送されました。
「ガッテン!」は現在、毎週水曜日の夜7時30分から放送されていますが、最先端の科学、ユニークな実験と取材で、普段の生活で「なぜ?」「どうして?」を解明する情報番組です。
皆さん、ご覧になられたことはございますか?
この番組によると、脳が活動する時には「脳のゴミ」が生まれるのですが、これを綺麗に洗い流すことが認知症の予防になるそうです。
また、「脳のゴミ」は溜まり始めて約25年で認知症が発症するらしいです。
ちなみに脳のゴミとはアルツハイマー型認知症の原因と言われる「アミロイドβ」というタンパク質です。
で、このやっかいなアミロイドβですが、これを洗い流す一番の方法はズバリ「寝る」こと。
良い睡眠は脳にとって大切なクリーニングタイムというのです。
また、この寝ると同じ位に大切なことは、脳神経細胞の活性化であり
「有酸素運動」
「コミュニケーション」
「知的活動」
の3本柱が紹介されました。
・・・最先端の認知症予防は、最先端の機械があるとか有名なお医者様がいる病院を受診することではなく、健康に良いと言われる生活習慣を行うことが認知症の予防です。
つまり、日頃からウォーキングなどの有酸素運動をし、趣味や仕事などを通して色々な人とコミュニケーションを取り、頭と指先を使う知的活動で脳を使って、食事に気をつけながら良く眠るってことが認知症予防なのです。
認知症の基本治療

次に、認知症の治療方法をみていきましょう。
一般的に行われている認知症の治療は、薬物療法とリハビリなどの非薬物療法に分かれます。
認知症の症状を抑えるための薬としては、抗精神病薬、抗うつ薬、睡眠薬や漢方薬などが良く使われます。
アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症認知症というように病名がはっきりした方へは、
神経伝達物質の減少を抑えスムーズな情報伝達を助ける薬や、カルシウムイオンが脳神経細胞に過剰に流入するのを防ぎ情報伝達を整える薬などが処方されます。
ですが、薬はその効果の反面、思いもよらぬ副作用に悩まされることがありますので、医師・薬剤師のアドバイスに従って正しく服用することが大切です。
一方の非薬物療法で行われるリハビリは障害を受けていない部分の脳の機能を維持したり脳の活性化をすることで、人間に備わっている五感を使って脳に刺激を与えます。
例えば、私達は自然に触れると次のような五感の刺激があります。
「見る視覚」 … 緑を見ることで心と身体が沈静化し、力がみなぎってきます。
「聞く聴覚」 … 風になびく木の葉、小鳥のさえずり、水の流れる音を聞いて心が安定します。
「嗅ぐ嗅覚」 … 木の匂い、澄んだ空気を感じて精神が落ち着きます。
「触れる触覚」… 木や土などに触れた感触でリラックス効果を高めます。
「味わう味覚」… 自然の恵みを味わうことで喜びと健康な身体を作ります。
といった感じを受けますよね。
このようなさまざまな感覚が脳にとても良い働きかけをするのです。
実際に行われている一般的な認知症リハビリとしてはいくつか種類があります。
音楽を聴いたり歌ったりする「音楽療法」
動物とふれあうことで精神的な安定を図る「動物介在療法」
絵を描いたり折り紙や粘土を使った「美術療法」
過去の楽しかった記憶を思い出して話す、聞くと言ったコミュニケーションを図る「回想法」
料理や掃除、趣味、運動といった作業で身体を動かす「作業療法」
などがあります。
気持ちよく眠る

このように認知症の予防と治療は、脳を活性化しながらもしっかりと休ませることが重要なポイントになってきます。
でも、実際に介護をされている方、高齢者の方はよくお分かりかと思いますが、年齢を重ねるごとに睡眠時間が短くなります。
また、睡眠の質も不安定になってきたとお悩みの方がいらっしゃる位に、「よく寝る」って意外に難しいのです。
そこでヒカル先生がおススメする方法が、このサイトで度々取り上げている「磁気」の効果です。
「磁気」を身体に掛けると血行促進の効果があり、体温が上がって自律神経が安定するのか、よく眠れるとおっしゃる方がとても多いのです。
あるデイサービスで電気磁気治療器を組み込んだベッドを設置したところ、磁気を掛けながら気持ち良さそうに眠ってしまう方が多くなったそうです。
しかも、あまりにもぐっすり眠ってしまうので、夜に眠れなくなるのではと心配になりますが、夜もぐっすり眠れてしまうというから驚きです。
磁気ベッドでは数台の磁気治療器によって全身に磁気が掛かるのですが、頭にも磁気が掛かります。
そうすると脳の血行も良くなって、脳細胞に酸素と栄養素が行き渡ります。
脳がリラックスしてくると身体もリラックスしてきますし、次第に気持ち良い眠りへと誘うのでしょうね。
実は、ヒカル先生も年齢を重ねるうちに段々と睡眠時間が短くなってきたのですが、ヒカル先生は毎日磁気に掛かっています。
だから、毎日とても気持ち良く眠れてますよ。
…うん?ヒカル先生の年齢はいくつって声が聞こえました。
…それは別の機会で
まとめ

認知症の方はもちろん、介護する方はとても大変です。
介護する方だって人間ですから、時にはイライラしてカッとなる時もあるでしょう。
でも認知症の方を薬によって強制的に精神を抑えたり、眠らせることはしたくありませんよね。
そこで、ヒカル先生は認知症の方だけではなく介護する方にとって最も良い方法は何かと考えると、認知症の予防にも最適な「眠り」であることに気付いたのです。
認知症の方が、健やかにぐっすりと眠ることができれば身体も頭も休まります。
また、その眠っている時間は介護者にとっても自由で安心な時間となり、お互いにとても有意義な時間です。
認知症は脳の病気ですが、実は現代の医療を持ってしても完全に治す治療法はありません。
しかし、認知症という病気の進行を遅らせること、症状を緩やかな状態にすることはできるのです。
そのための対応は認知症の方が本来の人間らしい生活を過ごすため、残された機能を維持しながら生活の質をキープしていくことが大切です。
しかしながら、認知症の方を介護する方も同じように人間らしい生活が必要です。
ですので、介護をする方の負担を軽減していく、改善していく事も認知症治療のひとつだとヒカル先生は思うのです。
以上、ご愛読ありがとうございました。
これにて認知症シリーズ第3弾を終わります。