糖尿病とはインスリンの作用が充分でないため、ブドウ糖が有効に使われずに慢性的に血液にたまってしまう(高血糖)のが糖尿病です。
発症後は根治ができないため、病気と向き合っていく覚悟が必要です。
放置してしまうと、神経や血管がブドウ糖がたまり様々な合併症をおこします。
なので糖尿病治療の目的は、血糖値を良好にコントロールし、合併症を防ぐことになります。
食事による治療は糖尿病治療の全ての場合の基本になります。
運動をしていても、食事内容を疎かにしていると血糖値のコントロールは難しくなります。
正しい食習慣を心がけ、糖尿病と上手に向き合いましょう。
糖尿病治療中の食事ポイント

食事療法の基本的な考え方は必要な摂取カロリー数をオーバーしないようにし、すい臓の負担を軽くし機能を回復させたり、インスリンの補給により血糖値のコントロールを行いやすくすることです。
糖尿病の治療で食べてはいけないものはありません。
必要カロリー内で、たんぱく質や脂質、ビタミンやミネラル、食物繊維などの摂取量をバランス良く食事に取り込むのが大切です。
<適切なエネルギー量をとる>
摂取エネルギー量は、年齢や性別、身体活動量、血糖値、合併症の有無などを配慮して各々決められた標準の量があるかと思います。
この量を守ることが大切です。
<1日3食、規則的にきちんと食べる>
1日2食や不規則な時間、また食事量が定まらないと食後の急激な血糖値の上昇につながります。
空腹の時間が長いと、栄養素の吸収率が高まり脂肪がつきやすくなります。
血糖値を安定させるには、食事の量と時間を一定に保つことが大切です。
<よく噛んでゆっくり>
早食いすると血糖値が早く上昇するため、脳の満腹中枢が働くのが遅くなります。
<栄養バランスに気をつける>
必要摂取カロリー内で野菜やお肉などのいろいろな種類の食品を偏りなくとる事が必要です。
食品交換表の活用

1日3食、バランス良く食事をとるように配慮して献立を考えるのに、容易に計算をする目的で食品交換表が用いられています。
献立を決めるうえで、基本となるものなのでうまく使いこなすと良いでしょう。
他に、油脂類や砂糖を多く含む菓子類などは極力控える、塩分を過剰に摂らない、節度あるアルコール摂取を心がけるなど、普段の食事以外も気をつけることが賢明です。
運動療法

食事と並んで大切なことは運動です。
これは糖尿病に限らず、筋肉を減らさず、脂肪を増やさない、体重を適性に保つのに適度な運動は欠かせません。
糖尿病に関していえば、以下のようなメリットもあります。
●カロリーを消費するので、直接的に血糖を下げる
●筋肉の活動が活発になることで、インスリンの働きが増し効きが良くなる
●血圧の安定、コレステロールが改善し血管が丈夫になる
よって合併症のリスクが下がる
●ストレスの発散、生活習慣が規則正しくなる
カロリーの消費から考えると、運動による消費カロリーは案外少ないものです。
運動することで食欲がでて食事量が増えてしまうと、大体は運動効果より食事量の方が勝ってしまうので注意が必要です。
運動は糖尿病のために特別な事をする必要はなく、ウォーキングなどの毎日続けられる適度な運動が大切です。
なので自分に合う、無理なく続けられる運動を実践するのが良いでしょう。
また運動を行うと、血糖値が下がりやすくなります。
低血糖になるのを避けるために、また食後の高血糖を改善するためにも食後30分位経った、血糖が上昇しはじめるころが運動するのにオススメの時間といえます。
薬物療法

糖尿病の治療は、食事療法と運動療法だけで血糖をコントロールするのが望ましいですが、この二つの両方でも血糖が改善されない場合に薬による治療を行います。
いわゆる”最後の切り札”です。
糖尿病の薬物療法は「対処療法」です。
治療に病気になった時に、その病気を取り除くことによって治療する方法を「根治治療」といいます。
それに対し対処療法とは、病気が治るわけではなく症状を薬などによって「抑える」ものです。
つまり、対処療法は糖尿病の根本的原因を解決する治療ではないという事です。
では、糖尿病の根本的な原因にアプローチできる治療法はあるのでしょうか。
そもそも、糖尿病を引き起こす、根本的な原因とは何なのでしょうか。
糖尿病の原因とは

糖尿病はインスリンの作用が不十分でおこります。
これは、すい臓が重度に疲労している事になります。
では、すい臓を酷使して疲れさせている原因は何なのでしょうか。
<炭水化物の過剰摂取>
ご飯やパン、麺類などの炭水化物を摂りすぎると、消化時に糖質に変わり血糖値があがります。
過剰摂取した場合、当然すい臓に負担がかかります。
<糖質の過剰摂取>
砂糖を多く含むお菓子やジュース、果物にはたくさんの糖質が入っています。
それらの糖質は消化される必要がない為に、一気に吸収され血糖値も急激に上がります。
よってすい臓にかなりの負担がかかります。
<肥満>
肥満だと、血糖値を下げるためのインスリンが大量に必要となり、すい臓が疲れる原因となります。
<食事量の偏り>
1日2食などで1回の食事量が多い場合、いわゆるまとめ食いも一気に血糖値を上げる原因となります。
<運動不足>
そもそも運動することによって、筋肉を動かします。
筋肉のエネルギー源はブドウ糖になります。
運動をする事で、体内に余ったブドウ糖が細胞び取り込まれ、エネルギー源となるため、血糖値が自然と下がってきます。
また運動には肥満予防や解消の効果もあります。
糖尿病、合併所を引き起こす原因は血液にある?

もし予防を心がけていても、また治療をしていても糖尿病・合併症を引き起こしてしまったら……。
そもそもの原因を辿ってみると共通点があります。
それは「血流が悪くなることで発症する」ということです。
高血糖の状態とは、血液中に余分なブドウ糖が存在している状態です。
つまり血液がドロドロになっているということです。
血液はドロドロだと、結果的に血管が詰まりやすくなります。
もともと血液には体に必要な栄養や酵素を運ぶ役割があります。
血行不良が慢性化してしまうとホルモンを生成するための必要な酵素が生産できなくなり、正常にインスリンを作る事が難しい状態になります。
また血流が悪くなることで体に様々な害を及ぼします。
その結果、合併症を引き起こす要因にもなってしまうのです。
ですから、身体を温めて血行を促すことは効果的と言われます。
血行を促すには

血行が悪くなる原因に、食生活の乱れ・運動不足・冷え性などがあります。
これを改善するには、これまで述べた予防法と重なり日頃から心がけて改善していけるようなものです。
これまで述べたように、運動や食事などの日常生活を見直す事で改善できます。
ですが、忙しい皆さんは分かっているけど時間がない、付き合いがあって無理と感じている人も多いのではないでしょうか。
そのような方におすすめしたいのが磁気療法です。
磁気は私たちにとってとても身近な存在です。
例えば、医療現場で使われる磁気の例としてMRIが有名ではないでしょうか。
また身近な磁気治療として、固形の磁石が付いた絆創膏状のもので、肩などに貼ってコリを改善するタイプの商品があります。
これは永久磁石による治療方法です。
磁気治療には、この永久磁石によるものと電気磁石による交流磁気を使った治療があります。
どちらとも「血行を改善しコリをとる」という基本的な効果は同じです。
磁気より血行を促す

血管は自律神経のバランスで収縮・拡張しています。
何らかの素因により自律神経のバランスの乱れると血管が収縮して血液の流れが滞り、血液は酸素を失って、ドロドロ血の状態になります。
交流磁気治療は自律神経を整えるうえで効果的に働くといわれています。
交流磁気治療とはN極とS極が交互に入れ替わり、交流磁気がシャワーのように体内の血の流動を刺激して人体の深部から血行を良くします。
血行は自律神経の支配を受けているので、必然的に自律神経の働きが調整されます。
また自律神経は、人間の意志では直接コントロール出来ないため外部からアプローチすることで楽にバランスを調節できるという利点があります。
予防のためには食事などの生活習慣を見直すことが前提です。
そのうえで、ご自身で取り入れられる予防法を探してみてはいかがでしょうか。