中性脂肪を下げる油と上げる脂

年を重ねると誰もが代謝機能が衰えてしまうものですが、気を抜くと体脂肪がたっぷりと付いた体に。中性脂肪を下げる良い方法はないものでしょうか。

 

 

気になる中性脂肪

先月ヒカル先生は職場の健康診断を受けてきました。 

実はヒカル先生、このサイトのコラムでも皆さんに告白しておりますが、肝臓の数値である「γ-GTP」が高くなる体質です。

ですので今年の健康診断結果も、γ-GTPだけが高値安定しております。

でも肝臓の検査項目AST(GOT)とALT(GPT)は基準値内ですから、自分にはちょっと甘いヒカル先生は目をつむることにしましょう。

 

しかしながら健康診断の数値をよくみれば、中性脂肪がもう少しで基準値を超えてしまうところでした。

体重も年々少しずつ増加しており、これはよくない傾向です。

 

実はヒカル先生、冬は寒さに備えるため(暖房代を削減するため)に脂肪を蓄え、春先から運動量を上げて脂肪を筋肉に変化させています。

ところが、今年は例年と同じ運動量を行ってもなかなか筋肉が付かず、お腹周りにも余裕が残りました。

う~ん、毎日運動と磁気療法で健康管理をしているヒカル先生ですが、40代も半ばになって代謝機能が衰えてきたのかもしれません。

また中性脂肪が増えすぎると、血液が脂でドロドロになって様々な病気の原因になりますから、今後は食事で摂取する脂にも注意を払うべきでしょう。

そこでヒカル先生は自らを戒めるため、今回は中性脂肪と食材の脂に焦点を当ててみることにしました。

 

中性脂肪とは

野生動物は常に食料の心配があり、食料が豊富な季節に出来るだけ食べて体内に栄養を蓄える習性を持ちます。

その蓄えられたエネルギーこそが中性脂肪であり、食料が不足する季節になれば中性脂肪がエネルギーになります。

この仕組みは私達人間にも備わっており、中性脂肪はいざという場合のエネルギーに変わり、数日食料を摂取できない環境でも生き延びることが可能になります。

そのため中性脂肪は必要不可欠な存在であり、健康診断の基準値は30~149mg/dLとゆるやかな範囲で設定されています。

 

ですが現在の日本は飽食の時代、私達が蓄えた中性脂肪はどうしても余りがちになります。

そしてせっかく蓄えたエネルギー減の中性脂肪ですから、体はそう簡単に手放しません。

体は中性脂肪を内臓脂肪や皮下脂肪に変化させて、さらに中性脂肪を受け入れようとするのです。

内臓脂肪や皮下脂肪もエネルギーとして必要ですが、健康面を考えれば必要以上に抱え込みたくはありません。

そのため中性脂肪は程度に消化して、内臓脂肪や皮下脂肪への変化を出来る限り防ぎたいものです。

 

ちなみに内臓脂肪は沈黙の臓器である肝臓につきやすく、放置していれば脂肪肝、肝硬変、肝臓癌とゆっくり確実に進行していきます。

皮下脂肪は肥満をもたらし、様々な生活習慣病のリスクを跳ね上げてしまいます。

 

なお内臓脂肪は「溜まりやすいけど落ちやすい」という特徴があります。

皮下脂肪は寒さを防ぐ断熱材となりますので、内臓脂肪とは逆に溜まりにくいけど落ちにくい脂肪です。

この特徴から、内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金と比喩されることがあります。

 

ですが! ヒカル先生はこの例えに異議を唱えます。

だって普通預金と定期預金は溜まると嬉しいですが、内臓脂肪や皮下脂肪が溜まってもまったく嬉しくありませんからね。

 

またお金を貯めることはとても大切ですが、適度に使うことも大切です。

中性脂肪もお金と同様に適度に使うことが大切であり、体内に溜まりやすい脂もあれば中性脂肪を下げる脂もあるのです。

 

肉と魚のアブラ

脂がのった霜降りのお肉や旬の魚は栄養価も高く、食卓のメインディッシュとなる食材です。

そこで今回は肉と魚のアブラに絞って解説をしていきますが、ヒカル先生は皆さんに簡単な質問をします。

問 「脂と油」、この二つの漢字の違い(使い分け)を簡潔に述べよ。

・・・いかがですか。ヒントは漢字の部首です。

 

それでは答えを発表します。

体の部位を示す月偏の脂は「固体」、さんずいの油は「液体」を示します。

 

肉と魚のアブラの性質を比較する場合、この脂と油の違いがなにより重要です。

例えば、肉を煮込んだスープと魚を煮込んだスープを冷蔵庫で保存したときを思い出してください。

肉のスープのアブラはドロドロに固まりますが、魚のスープのアブラはサラサラを保っています。

魚のアブラは肉のアブラよりもはるかに固まりにくく、低温でも液状を保つことから「魚油」と書くこともあります。

 

それでは、この肉のスープと魚のスープを温めず冷たいまま召し上がっていただきましょう。

・・・というのは冗談ですが、冷たい魚のスープはともかく、アブラが固まった状態のお肉のスープは誰もが遠慮したいと思うでしょう。

ドロドロに固まったアブラがいかにも体に悪そうですから。

 

しかしながら、温めたスープだとしても私達の体内に入れば同じような現象が起こります。

魚のスープは体内に取り入れてもサラサラのまま流れていきますが、肉のアブラは固まりやすく体内に付着しやすいのです。

 

なお食用油にはたくさんの種類がありますが、動物性のバターやラードの飽和脂肪酸、魚や植物性の不飽和脂肪酸に分かれます。

 

飽和脂肪酸は甘いお菓子にもたくさん含まれており、美味しい反面に過剰摂取になりやすく、体内の中性脂肪を増やす要因になります。

一方、魚や植物性の不飽和脂肪酸は中性脂肪を下げる効果があり、サラサラのアブラが体内の脂を流れ落としてくれます。

その不飽和脂肪酸の中でもオメガ-3系脂肪酸と呼ばれる魚油は、DHAとEPA色脂肪細胞を増加させ、体温を上げて体の脂肪を減少させることが判明しています。

 

まとめ

ヒカル先生はお肉よりお魚派ですが、ここ最近はお魚の価格が高騰しており、ケチなヒカル先生はお魚を食べる機会が減っていました。

その結果、2021年の健康診断におけるヒカル先生の中性脂肪は、あともう少しで基準値を超えてしまうところでした。

 

魚に含まれるDHAとEPAは血液をサラサラに脳機能が向上するなど、ヒカル先生御用達の電気磁気治療器にも匹敵する健康効果があります。

健康マニアのヒカル先生なのに、わずかな食費をケチって大切な健康を害してしまっては本末転倒です。

健康3本柱は「バランスの良い食事」、「適度な運動」、「禁煙」ですから、中年のヒカル先生はあらためて食生活を見直して、運動と磁気療法にはげむとしましょう。

 

 

なお、厚生労働省ではDHAとEPAを十分に取り入れるために、1日2グラムの魚のアブラを摂取することを推奨しています。

2グラムの目安はサンマ1尾、シャケ2切れ、マグロのお刺身で4切れ等です。

しかし調理法によってDHAとEPAは減ってしまいます

お刺身で食べる場合を100%とした場合、煮魚では80%ほどに減少します。

煮魚の場合は煮汁にDHAとEPAが溶け出していますので、煮汁もしっかりといただくと良いですよ。

しかし問題は揚げ物です。

揚げ物ではDHAとEPAは半減になってしまい、揚げた油は体脂肪が増える大きな要因です。

もっとも効率よくDHAとEPAを摂取できる方法としては、魚の缶詰がお勧めです。

とくに青魚のサバ缶やイワシ缶、サンマ缶は、製造過程で骨や皮の成分まで閉じ込めDHAとEPAが非常に豊富に含まれています。

参考コラム

「サバ缶だけじゃない!魚の缶詰のスゴイ健康効果」

https://jiki-labo.com/sabakan-kouka-2/

 

それでは今回はこの当たりで・・・おっと!大切なことを忘れるところでした。

魚のアブラはとても健康に良いのですが、太らないわけではありません。

摂取カロリーが消費カロリーよりオーバーすれば確実に太りますからね。