ヒアリが日本に定着!? 外来種が及ぼす危険な影響とは

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ヒアリが日本に定着!?

ヒアリが日本に定着!?

令和元年の秋は消費税の増税、台風被害、即位礼正殿の儀、首里城火災、ラグビーワールドカップなどのビッグニュースが続いています。

ヒカル先生の周りでは毎日てんやわんやの騒ぎですが、きっと皆さんの周りでも同様でしょう。

 

しかしヒカル先生は、これらのビッグニュースに隠れがちながら我が耳を疑ったニュースがありました。

それは何かと言うと、2019年9月~10月の間に東京都の青海埠頭で1000匹以上ものヒアリが発見されたというニュースです。

しかも、そのうち女王アリが50匹以上も含まれるというのですから、これにはヒカル先生も驚きを隠すことが出来ません。

 

この数からするとヒアリは青海埠頭に定着して、繁殖を始めている可能性が極めて高いと推測されています。

そのため政府は10月21日に関係閣僚会議を開き、ヒアリの定着を阻止すべく緊急対策を決めました。

 

そして菅官房長官は、次のように述べています。

「これまでとは次元の異なる事態だ。全国の港湾や空港の状況を緊急に再点検し、防除を徹底するとともに、医療機関や消防機関などへの情報提供を改めて実施してもらいたい」

 

いや~菅官房長官が「これまでとは次元の異なる事態」とまでおっしゃるとは・・・これは本当に大変な問題ですよ。

 

2017年6月に日本で初めて観測されたヒアリですが、漢字で「火蟻」、英語では「ファイヤーアント」と書く通り、非常に攻撃性が高いアリです。

強靭なアゴはもちろん、ハチと同様にお尻に毒針を持っています。

 

この毒針に刺されると火が着いたような強い痛みが走り、じんましんなどのアレルギー反応が起こります。

ハチアレルギーを持っている方がヒアリに刺されると、アナフィラキシーにより死亡してしまうこともあるのです。

 

そこで皆さんの健康パートナーを勝手に自負しているヒカル先生は、ヒアリへの注意喚起をすることにしました。

またヒアリのような外来種が定着すると、どのような危険や悪影響が出てくるのかを解説します。

 

ヒアリの特徴

ヒアリの特徴

ヒアリは南米アマゾン地帯に生息しているアリですが、1940年代にアメリカやカリブ諸島に侵入しました。

21世紀にはオーストラリア、中国、台湾にも定着しています。

 

ヒアリが外国に侵入する経路は国際貨物です。

海外へ運ぶコンテナや貨物の中にヒアリが付着、船や飛行機によって外国の港や空港にたどり着くのです。

そして港や空港付近から生息域を拡げていきますが、外国製品の段ボール箱に潜んだヒアリが全国に運ばれ、その地で繁殖を始めてしまう可能性もあります。

 

そこでまずはヒアリの区別がつくように、生物的な特徴を抑えておきましょう。

ヒアリの特徴

 

こちらの図にヒアリの6つの特徴がありますが、体の色と大きさにご注目ください。

ヒアリの色は赤茶色、働きアリの大きさは2.5~6mm位と個体差がありますが、比較的大きなアリです。

つまり赤くて大きなアリならば、それはヒアリの可能性が高いです。

 

ヒアリは公園の芝生や畑など、日当たりの良い開放的な場所を好んで巣を作ります。

ヒアリの巣を見分ける特徴としては大きなアリ塚が目印ですが、巣が目立つようになるまでに2~3年はかかります。

その間に女王アリは年間に約25万個もの卵を産み、働きアリは放射状に地下トンネルを伸ばしていきます。

 

この巣の作り方がヒアリ駆除のやっかいなところです。

ヒアリは駆除などの異変を感じると、広大に伸びた地下トンネルを通って新しい住処へ逃げてしまうのです。

 

ヒアリが定着して繁殖をしてしまうと根絶は困難を極めます。

ヒアリが定着した国々は膨大な費用を掛けて駆除に取り組みましたが、実際に根絶に成功した国はニュージーランドだけなのです。

 

ニュージーランドは定着初期に徹底した対処を行い、根絶した今も警戒を続けています。

日本はヒアリが定着したかどうかという段階ですので、ニュージーランドのように初期から全力投球で取り組めば、根絶できる可能性は十分にあります。

 

そのためには私達一人ひとりがヒアリに関する正しい知識を持って、国に協力することが大切です。

ですが、ヒアリと思わしきアリを発見した場合でも、ご自身で駆除することはお止めください。

 

ヒアリに襲われる危険はもちろんですが、逃げたヒアリが広範囲に拡散してしまう場合もあります。

まずは地方環境事務所などの行政への速やかな連絡が第一ですよ。

 

外来種の定義と影響

外来種の定義と影響

ヒアリの危険を重々にご理解いただけたところで、次の話題を外来種に移しましょう。

外来種とは、「もともとその地域にいないのに、人間によって持ち込まれた生き物」です。

 

食用として持ち込まれたアメリカザリガニ、ウシガエル、ブラックバスなどは「意図的導入」と呼びます。

一方、ヒアリのように意図せず貨物などに付着してやってきた外来種を、「非意図的導入」と呼んで区別しています。

なお、渡り鳥や外洋を泳いでやってくる魚などは、人の手とは関係なく移動する生き物ですので外来種とは呼びません。

 

また全ての外来種が危険というわけではありません。

クサガメやコイだってもともとは外来種ですが、大昔に日本に定着して今では在来種のように順応していますからね。

 

そのため、生態系、農林水産業、人への被害を与える外来種を「侵略的外来種」と呼び、対策すべき外来種としています。

それでは侵略的外来種が及ぼす影響を具体的に見ていきましょう。

<生態系への影響>

その土地の生態系は長い時間をかけて形成され、絶妙なバランスで食物連鎖が成り立っています。

そこに外来種が入り込めば、その土地の在来種と不自然な競争が起こり、絶滅してしまう生物や交雑種が生まれます。

また交雑種は突然変異によって未知の毒物を持つなど、生態系のバランスブレーカーとなる生き物が誕生する可能性もあります。

 

<農林水産省への影響>

増えた外来種はエサを求めて人が住むエリアに侵入、農作物や水産物を食べてしまうことが懸念されています。

野菜などの収穫物や漁獲量の低下は、農林業や漁業関係者に大きな経済損失に繋がりますが、やがて私達の食料が不足する危険も生じます。

 

<人への影響>

最近は東京都心部でアライグマの増加が問題になっています。
咬傷の危険はもちろんですが、住宅にも侵入すると糞尿やノミ・ダニを巻き散らしますので、病気を媒体する恐れがあります。

これまで日本で発見されなかった海外のウイルスや細菌による感染症、寄生虫により新たな病気を作り出すこともあります。

 

外来種には動物だけではなく植物も含まれますが、外来種問題を解決するために、2005年に外来生物法が施行されました。

明治時代以降に日本に持ち込まれた外来種のうち、とくに危険な生き物を「特定外来生物」と定め、飼育、栽培、保管、運搬の原則禁止などの規制を設けています。

 

まとめ

ヒアリや外来種の影響まとめ

いかがでしたか。

 

今回ヒカル先生はヒアリ問題に加え、侵略的外来種が及ぼす被害などを取り上げました。

そして被害が拡大すれば、生態系・食物連鎖の乱れを引き起こし、私達にも食料不足や感染症などの危険が降りかかることをご理解いただけたと思います。

 

このように外来種問題は私達の日常に深く関わる問題であり、私達の健康にも大きな影響を及ぼします。

外来種による被害を抑えるには、「入れない、捨てない、拡げない」の外来種被害予防三原則が基本です。

 

ちなみに食中毒を予防するための三原則に、「食中毒菌を、付けない、増やさない、やっつける」がありますが、似ているようで大きな違いがあります。

それは「やっつける」です。

 

食中毒菌は加熱処理やアルコール・塩素処理などでやっつけることが基本ですが、外来種を自らやっつけることは大変危険な行為です。

ヒアリを発見したらまずは行政に連絡するように、危険な外来種を発見したら速やかに行政へ連絡をしてくださいね。

 

なお、「侵略的外来種」という呼び名ですが、「侵略的」と言うと私達人間が被害者で、生き物達が加害者と言うイメージを持たれるかも知れません。

ですが、もともとは生息している地域の生態系に組み込まれ、普通の生活をしていた生き物達です。

侵略的外来種や特定外来生物と言っても、あくまでも人間が生活する上で危険というだけですよ。

 

最後に、私達が住む地球は人間だけの物ではありません。

多くの生き物達が自然界に繁栄しているからこそ、私達人間は食料に困らず健康でいられるのです。

ところが、私達人間の活動範囲が拡がる反面、多くの生き物達の居場所がなくなっている現実があります。

このままでは自然界のバランスが崩れ、食料が不足し深刻な健康被害が訪れるとも言われています。

 

と、今回の締めはいつの間にか壮大なテーマになっていきそうですので、この当たりで強制的に終わりにしておきましょう。

次回のコラムはヒカル先生の身の丈にあった話にします。

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