医療費を削減する方法

ヒカル先生はここ数年、風邪や怪我などで病院を受診していません。
最後に風邪を引いたのはいつだったでしょうか、少なくとも5年は引いていないことは確実です。
もちろんヒカル先生は定期検診を受けていますし歯医者さんにも行っていますから、全く病院のお世話になっていないという訳ではありません。
ですがこれまで大きな病気もせず、40代になった今でも入院の経験はありません。
この健康はヒカル先生の数少ない・・・、いや最大の取り柄ですね。
これも日頃から健康マニアとして日々精進している結果と、自分自身を誉めてあげましょう。
でもセコいところがあるヒカル先生は、お給料から天引きされる健康保険料の額を見ると、いくらかは取り戻したいなんて気持ちにもなることも。
うん、これがヒカル先生のような健康マニアの最大のデメリットですね。保険料はほとんど掛け捨て状態ですもの。
しかし日本には国民皆保険制度があり、公的な医療保険料は現役世代が負担する義務ですから、これはこれで我慢するしかありません。
しかしながら日本の国民医療費は2016年度で約42兆円、今後もますます国の財政を圧迫すると言われています。
医療費削減に向けて、何かしらの手は無いものでしょうか?
そんなことを考えていたヒカル先生ですが、何やら行政は風邪や軽度の怪我、それに花粉症などに目を付けたようですね。
病気や怪我で医療機関を受診したら、医師から処方箋をもらい薬局で薬を受け取ります。
しかし風邪薬や湿布薬ならば、処方薬でなくとも同じ成分が含まれた市販薬をドラッグストアなどで購入できます。
つまり行政は、風邪薬や花粉症の薬、ビタミン剤や湿布薬などの身近な薬はドラッグストア等で購入してもらい、医療保険の対象から外すことを検討しているのです。
この施策による医療費削減効果は、なんと2126億円にもなるそうです。
毎年1兆円ペースで増えている国民医療費の歯止めとして、これにはヒカル先生も注目せざるを得ません。
処方薬は安い?

病気や怪我にはほぼ無縁のヒカル先生ですが、過去にはもちろん風邪も引いて、捻挫などの怪我をした経験はあります。
まぁ大概はヒカル先生御用達の電気磁気治療器を当てていればおさまりますが、病院に行って処方薬をもらうことも無い訳ではありません。
ところでヒカル先生の自己負担割合は3割ですが、風邪薬や湿布薬などの処方薬ならば1000円もあれば足りますでしょうか?
この自信の無さがいかに病院に行っていないかを物語っていますが、市販薬の価格ならばヒカル先生も把握しています。
市販薬の風邪薬や湿布薬は1000円前後、ビタミン錠剤ならば数千円、主な価格帯は1500~3000円といったところでしょう。
処方薬と同様に複数の薬を購入するとなれば、合計して5000円程度になるかも知れません。
また処方薬は必要となる日数分が処方されますが、市販薬ならば薬が余ってしまうこともあるでしょう。
であれば、市販薬で賄える症状であっても医療機関を受診し、処方薬をもらった方がお得かも知れませんね。
しかしながら、これが医療機関の混雑を招き、質の低下に繋がることにも。
例えば、具合が悪くて病院に行っても予約外と断られたり、数時間待たされたにも関わらず診察は5分で終わりなんてことが問題になっています。
重症の場合だったら、病院で待っている間にさらに悪化してしまうことも考えられます。
おっと! この話題は様々な問題を含みますので、今回は深追いすることは辞めておきます。
それでは強制的に本題に戻りまして、処方薬をもらうまでのトータルコストを考えることにしましょう。
保険適用される処方薬の負担はわずかだとしても、費用はそれだけではありません。
医療機関の診察や検査に関わる費用は当然掛かりますし、初診となれば初診料も発生します。それに薬局には調剤料も支払います。
処方薬が1000円以下だとしても、もろもろで2000円前後にはなるのではないでしょうか。
また時間もコストと考えれば、最低でも1時間はかかると計算しなくてはなりませんし、2~3時間かかることも珍しくはありません。
これ以外にも医療機関までの交通費が掛かります。
よって1回の通院で処方薬をもらうまでに掛かるトータルコストは、平均して4000~5000円程度と見積もってもおかしくはありません。
一方、ドラッグストアは日本全国に1万店以上もあり、ヒカル先生が食料品や日常品を購入しているスーパーにも隣接しています。
ス―パーの買い物ついでにドラッグストアへ寄ることが出来ますし、購入する時間はせいぜい10分程度でしょう。
そうすると時間的なコストはあまり考慮する必要はありませんから、市販薬のトータルコストは薬代と同じと考えても差し支えありません。
いかがですか。
このように薬を手に入れるまでのトータルコストを考えてみると、処方薬と市販薬に大きな差はないと考えることもできますよね。
花粉症の薬

健康保険組合連合会は2019年8月23日に、花粉症の治療薬を医療保険の適用から除外し、全額自己負担にすべきとの提言を取りまとめました。
もし花粉症の薬が全て保険適用外になれば、年間600億円もの医療費削減効果があるそうです。
決定にはまだ至りませんが、この秋から厚生労働省の諮問機関である中央社会保険医療協議会にて協議されるとのこと。
また花粉症の薬と一口に言っても症状はそれぞれ異なりますから、重度の方ならば成分が違う複数の薬を処方されることもあります。
このような方の場合、全部の薬を市販薬で代用となれば金銭的な負担は一気に上がってしまいます。
そのため、最初は医療保険適用除外になる範囲を絞ることも考慮されています。
今回の医療費削除案は、「軽度ならば医療機関を受診せずに市販薬へ」という名目がありますから、花粉症の薬は1種類だけで済む場合の試算もされています。
1種類の薬が保険適用外になるだけで36~37億円もの医療費節減になると言うのですから、これだけでもスゴイ効果です。
まとめ

いかがでしたか。
現段階では風邪薬や花粉症の薬、湿布薬などの身近な薬が医療保険の対象外になることは決定したわけではありませんが、現在の医療費問題を考えると現実的な案だと言えるでしょう。
ヒカル先生は、近い将来に何らかの条件を付けて試験的に開始され、身近な薬はドラッグストア等を利用する時代になると思います。
なお、有識者の中には次のような意見もありますので、こちらも紹介しましょう。
「一部の薬を保険適用外とすることに反対する。
病気は何より悪化させる前の早期対応が大切で、軽症だから市販薬でと、患者に判断させるのは問題だ。
受診を後ろめたく感じさせるような対策、風潮が作られることを危険に感じる」
日本医師会 常任理事 松本吉郎氏
確かに患者が自己判断してしまえば、いざ医療機関を受診したころには重体になってしまう可能性も考えられますね。
う~ん、あちらを立てればこちらが立たず。でも何かしらの手は打たないことには状況は悪化するばかりです。
それでヒカル先生も頭を捻って、ひとつ案を考えてみました。
現在は処方された薬が無くなれば再度医師の診察を受けて、新たな処方箋を発行してもらう必要がありますよね。
同じ薬であれば医師の診察は要らず、1回の処方箋で何回か処方薬を受け取れるようにしたらどうでしょうか。
これにより病院の手間が大きく省けますから混雑解消、人手不足問題にも役立つはずですよ。
でもこの案は、ヒカル先生が考えるまでもなく既に検討されていました。
ちなみにこの案の医療費削減効果は362億円だそうです。
それにしても今回のコラムは国民医療費問題ということもあり、想像もつかないような大きな金額がいっぱい出てきましたね。
しかし突き詰めて考えてみれば、このような大きな金額は私達一人一人が使っている医療費の積み重ねであり、それが最終的に国民の負担に乗りかかってくるわけです。
そうすると、医療費削減にはやっぱりこの方法しかありません。
そう、日頃から病気予防に努めて健康であることです。
よってヒカル先生はお給料から引かれる健康保険料には目をつむり、自身の健康だけではなくより多くの方々に健康法を伝えてく所存です。
ヒカル先生の考えに賛同される方は、このサイトのコラムには健康情報が満載ですので、出来ることから取り入れてください。
とくに電気磁気治療器を使った血行改善はヒカル先生一押しの健康法ですので、ぜひともお試しください。