ヒカル先生と漢字

毎週コツコツとこちらのサイト、「磁気とカラダの保険室」にコラムを書き続けているヒカル先生。
ひとつひとつのコラムはけっこう長め、どれも3000~4000字位の文字数はあるでしょう。
これだけの文字を手書きで書くのは大変ですから、ヒカル先生がコラムを書く時はもちろんパソコンで、ワープロソフトを使っております。
またヒカル先生の趣味のひとつは読書ですから、ヒカル先生は活字に人一倍慣れ親しんでいるつもりでした。
ですが!
ここ最近、ヒカル先生は立て続けに活字に関するミスをしてしまったのです。
それは何かというと、コレです。
「福社長」
「精求書」
いかがですか。皆さんサラッと「ふくしゃちょう」「せいきゅうしょ」と読まれたかと思いますが、よく見れば漢字が間違っていることに気付くでしょう。
「福」ではなくて「副」、「精」の場合は「請」が正しく、「副社長」「請求書」と書くのが正解です。
ヒカル先生は付箋に「福社長へ ○○社から□の精求書についてTELがありました」とメモしたのですが、間違いを指摘されるまで気づきませんでしたよ。
いや~全くもってお恥ずかしい限りです。
でも、これは手書きだったから起こったミスであり、パソコンで文字を打ち込んでいたならばこんなミスは起こりません。
なにしろキーボードで「ふくしゃちょう」と入力すれば「副社長」と変換されますし、「せいきゅうしょ」と入力すればちゃんと「請求書」となりますからね。
いや~パソコンの自動変換はヒカル先生よりもずっと賢いです。
でもそんな賢いパソコンに頼り過ぎてしまって、こんな簡単な漢字を間違えてしまうのはいただけません。反省です。
そこで今回はコラムの原稿を手書きで書いて・・・とはいきませんが、手書きをしなくなったことで現れる影響などを語っていきます。
文字を書かないと

パソコンやスマホが普及した現在においても、手書きを求められる場合はあります。
例えば冠婚葬祭などの受付で書くサイン、筆記の記述試験などですね。
社会人の方であればホワイトボードにマジックで書きながら話をする機会もあるでしょう。
そして久々にペンを取ると、思いのほか字が下手になっていたなんてことも。
ちなみにヒカル先生は丁寧に字を書けばそれなりなのですが、電話をしながら書き取るメモの文字が年々汚くなっています。
時間が経ったあとにそのメモを見ると、自分で書いておきながら判別不能な始末。
他人はまず読めませんから、メモを渡す場合は清書をしなくてはなりません。
まぁヒカル先生の例は極端だと思いますが、現代人はパソコンやスマホの普及によって手書きの機会は著しく減少していることは周知の事実です。
すると漢字は読めても書けない、間違う、字が下手になるなど、知らず知らずのうちに字を書く能力が衰えてしまうものです。
またスマホというよりも携帯電話の普及によって、現代人は意外な能力が低下しています。
それは何かと言うと、電話番号の記憶です。
皆さんの中には、覚えている電話番号は自宅か自分の携帯だけなんて人もいらっしゃるでしょう。
なにしろ今は端末に電話番号を記録して呼び出すだけですから、電話番号を覚える必要がありません。
ちなみに携帯電話が普及する前は、誰もが電話アドレス帳を作成していたものです。
そして、よく掛ける電話番号はアドレス帳を開かなくても良いように、何十件もの番号を記憶している人がいました。
記憶力に乏しいヒカル先生だって、当時は10件以上記憶していましたからね。
でも現在は電話番号を覚える必要がありませんので、ヒカル先生は電話番号をなかなか覚えられなくなっています。
これは脳が電話番号を受け付けなくなった現象、つまり「脳機能の消失」と言えるかも知れません。
今、思い返してみれば、電話番号を覚えることは良い記憶力トレーニングだったんですね。
脳を活性化する手書き

ある研究機関で、文章をペンで書く場合とパソコンで書く場合の脳活動の差を調査したそうです。
するとどうでしょう。
脳の記憶や学習に関連する前頭前野は、手書きの場合は活発に働きますが、パソコンの場合は手書きに比べて働かないことが判明しました。
頭をひねりながら文章を書くのは手書きでもパソコンでも同じです。脳活動に大きな差が現れた要因はどのようなものなのでしょうか。
結論から言うと、パソコンで文書を書くよりも手書きの方が脳を使うからです。
例えば、パソコンは漢字を自動的に変換してくれるのに対し、手書きの場合は漢字を思い出しながら書いていかなくてはなりません。
また手書きをすると指先をとても使うことが、脳への良い刺激になるとも考えられています。
おや?
「キーボードを打つとき、指先はスゴイ動いているけど・・・」
と鋭い質問をされる方がいるような・・・
確かにキーボードをダダダ・・・と凄い速度で打てる人の指は凄まじい速さで動いています。
しかしながらキーボードを打つという作業自体は機械的な単純作業であり、脳への刺激という意味では手書きには全く及ばないのです。
日本語には漢字、ひらがな、カタカナがあり、アルファベットなども使います。
そしてペンを使って文字を書くときは、ハネ、ハライ、トメなどにも気を使い、指先を繊細に動かします。
文字を間違えたときは消しゴムを使い、図形を入れるときには定規やコンパス、色を付けるときはマーカーを使います。
このようにパソコンならばワンタッチでできるようなことも、手書きの場合は色々な文房具を使わなくてはなりません。
これらの文房具使うことで、さらに脳が活性していくのです。
パソコンなどで作成した文字はきれいで読みやすく、スピードや効率を重視する場面では手書きよりも適することは間違いありません。
それに最近はパソコンやスマホなどのデジタルツールを使って、効率よくメモする人が増えてきました。
でもペンを使って書き留める行為は、脳がより活性化して理解度が深まりますから、結果的に効率が良いなんてこともあるのです。
まとめ

ここ数年、ヒカル先生は手書きをする機会がめっきり減ってしまい、漢字が思い出せず間違ってしまう機会が増えてきました。
そのため自己反省する意味で今回のコラムをお送りしましたが、皆様だって決して他人事ではございませんよ。
きっと思い当たる節があったでしょうからね。
また今回ヒカル先生は、デジタル化でペーパーレスが浸透している時代にアナログな手書きの効果について触れてみましたが、手書きは効率重視のビジネスマンの方々にもお勧めします。
例えばパソコンで作成したきれいな文書よりも、一生懸命書いた手書きの文書の方が相手の心に響くことがあります。
きっと手書きの手紙をもらった人は強く印象に残り、今後の取引に大きな影響を与える・・・かも知れません。
でも、心をこめて手書きをしたとしても、その字があまりにも汚かったら元も子もありません。
いざという時のために、普段から手書きの練習するようにしましょう。
たとえば年賀状の宛名は印字ではなく、手書きにしてみてはいかがでしょうか。
これだけでも感謝の気持ちの伝わり方が大きく変わってくるものです。
それでは今回はこの当たりで切り上げて、そろそろヒカル先生も年賀状の準備に取り掛かりますが、最後にコレを伝えなければ終わることが出来ません。
年賀状に限らず手書きをすると、ペンを握る手に痛みが走り、重度になれば腱鞘炎の危険があります。
そのためヒカル先生は電気磁気治療器を机に置いて、ペンを握る手に磁気を当てています。
するとあら不思議。
指先まで血行がよくなって手の疲労が抑えられ、退屈・・・いや、大切な宛名書きがはかどります。
心なしか字も上手く掛けたような気もします。
電気磁気治療器は精密機械を狂わせてしまいますから、パソコンでの物書き時には使用できない、手書きだけに使えるテクニックです。
電気磁気治療器をお持ちの方は、文字通りお手元に電気磁気治療器を置いて手に磁気を当ててみてください。
ヒカル先生が言う意味がよく分かると思いますよ。