DA PUMPの再ブレイク

最近、ヒカルの耳から離れない音楽があります。
それは・・・「カ~モン ベイビー アメリカ♪」
2018年の音楽シーンの話題を独占しているほどの大ヒット曲、そう、皆さんも大好きなDA PUNPの「U.S.A」です。
皆さんの頭の中でも特徴的なフレーズが響き渡り、思わず口ずさんでしまう人が多いことでしょう。
ヒカル先生にとって今から20年位前にデビューしたDA PUNPは青春時代を飾るアーティストですから、このような再ブレイクはとても嬉しい限りです。
それにしてもこの「U.S.A」はユーロビートのカバーですが、「ダサかっこいい」をキーワードにしているそうです。
ですが特徴的なダンスも子供達が楽しそうにマネしていますし、ボーカルのISSAさんの高音の声もカッコいいですよね。
またユーロビートとダンスと言えば、昨年に大阪府立登美丘高校ダンス部による「バブリーダンス」が話題になって、荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー」が注目を浴びました。
荻野目洋子さんのダンシング・ヒーローは30年以上前の曲ですが、この曲も色あせることの無い名曲ですね。
ちなみにヒカル先生はいまだに20~30年前の曲を車のオーディオで聞くことが多いのですが、いや~、この頃の音楽は今聞いても名曲ぞろいです。
と、青春時代の音楽ライブラリーをまじまじと楽しんでいるヒカル先生ですが、ふとあることを感じました。
それは「U.S.A」はともかく、最近は新しい若いミュージシャンは知らないし、新しい曲にも興味がなくなったな、ってことです。
それに、子供のころは全く興味がなかった昭和の歌謡曲を聞くと、「良い曲だな~」としみじみ感じる機会が増えているのです。
いかがですか。ヒカル先生のこんな感覚はおかしいでしょうか?
10代、20代の若い皆さんはこのような感覚はないかと思いますが、実はこのような音楽趣向の変化は全く不思議なことではないのです。
ある調査によると、30歳と6ヶ月を迎えるころには新しい音楽に興味がなくなり、既に知っているアーティストの音楽しか聴かなくなることが判明しています。
いかがですか、30代以上の皆さん。なにかしら思い当たる節があるでしょう。
それにしても、なぜ30歳ころになると音楽の趣向性が変わってくるのでしょうか。
その理由は諸説があるのですが、ヒカル先生は耳の老化から始まる変化と考えています。
何しろ音楽は五感のひとつである聴覚、耳の働きが大きく関わります。
そこで今回は前置きが長くなりましたが、耳や音に関する雑学から難聴の種類を言及します。
そして最後のまとめでは、ヒカル先生の独自考察を紹介しますよ。
若者だけに聞こえるモスキート音

モスキートとは英語で蚊のことですが、蚊が飛ぶときのブーンという高音をモスキート音と言います。
そしてこのモスキート音は若い人しか聞こえない音なのです。
人間が聞き取れる音の周波数は20ヘルツから2万ヘルツですが、モスキート音は1万7000ヘルツ位の超高周波です。
ところが年を取ると段々と高い音から聞き取れなくなっていきます。
成人になるころに聞き取れる周波数は1万6000ヘルツまで低下すると言われています。
さらに高齢者になると5000ヘルツまで低下します。
個人差はもちろんありますが、20歳位がモスキート音を聞き取れる境目というわけですね。
ちなみに健康診断の聴力検査では、ヘッドホンをして2種類の音を聞き取ります。
その時の最初の音は「プープー」という低い音ですが、1000ヘルツの日常会話で良く使われる高さの音です。
次に流れる「キーキー」という音は鈴虫の鳴き声に相当する4000ヘルツの音です。
ですので、高齢になって5000ヘルツまでしか聞き取れなくなったとしても、健康診断の聴力検査はパスできるはずです。
しかし4000ヘルツが聞き取れない場合は聴覚の異常、いわゆる難聴という状態です。
難聴の種類

高齢になると耳の機能が衰えることは至って自然な老化現象です。
聴覚の老化による難聴には「感音性難聴」と「伝音性難聴」があり、さらにこの2つが複合した「混合性難聴」があります。
<感音性難聴>
感音性難聴は老化による聴覚の衰えですが、脳への神経障害による難聴です。
音を感じる器官は耳の奥にある内耳、蝸牛(かぎゅう)にある有毛細胞です。
この有毛細胞は新陳代謝で生まれ変わることはなく、老化や損傷によって日々減少していきますが、有毛細胞が減少するにつれモスキート音のような高音から聞き取れなくなっていきます。
また音の情報が正常に神経へ伝わらないので、脳は音の大きさや位置を特定できず、小さい音が聞こえなくなったり大きな音が耳障りに感じてきます。
<伝音性難聴>
ゴミなどが耳の奥に入り込み鼓膜を塞いでしまうことで起こる難聴です。
老化等が原因で身体の代謝機能が低下すると、ゴミなどの異物を耳垢として排出することができなくなります。
そしてゴミなどの異物は鼓膜を覆う蓋になってしまい、大きな音でないと聞こえなくなってしまいます。
また中耳に細菌が増殖して炎症が起こりやすくなり、悪化すると重度の難聴へ進行してしまいます。
<混合性難聴>
混合性難聴は、感音性難聴と伝音性難聴が合併した難聴です。
そのため、外耳、中耳、内耳に障害が起こり、高い音と小さな音が聞こえにくくなります。
この3種が主な難聴ですが、ここ最近はある難聴が若者達に広まっています。
それは「ヘッドホン難聴」です。
<ヘッドホン難聴>
ヘッドホンをファッションのひとつとして身につけている若者を街でよく見かけます。
このままファッションの一部であれば問題はないのですが、ヘッドホンをして大音量で音楽を聴いている人は、耳の老化が急速に進んでしまいます。
ロックバンドの音楽でもクラシックの名曲でも、大きな音を毎日聞き続けることは、耳からすれば騒音と同じです。
そうすると蝸牛の有毛細胞がどんどん死滅してしまい、ヘッドホン難聴(感音性難聴)になってしまう危険が高まります。
ヘッドホンで音楽を聴くときは音量を控えめにして、音楽を聴き終えたら耳を休ませましょう。
まとめ

今回は長い前置きから始まり、モスキート音や難聴の種類を紹介したところで、やっと準備が整いました。
それではお待たせしました。
30歳ころになると音楽の趣向性が変わる現象を、ヒカル先生は耳の老化から始まると考えている理由を説明しましょう。
基本的に年を取ると高音や小さな音が聞き取りにくくなりますが、健常者であれば30歳で難聴になることはありません。
ですが、モスキート音は20歳位で聞こえなくなるように、耳の有毛細胞の減少により音を感じる器官が老化していきます。
また音は空気の振動が正体であり、内耳で電気信号に変換されて脳で音を感じます。
実はヒカル先生、この耳と脳の関係が大いに関係していると思うのです。
耳の聴覚は、五感の中でも目の視覚に匹敵するほど常に働いている感覚です。
そして現代人は20歳から30歳にかけて大きく環境が変わりますが、仕事や家庭が忙しくなり、ゆっくりと音楽を楽しむ時間は取れない人も多いでしょう。
つまり、脳が常にオーバーヒート状態になっているのです。
そうすると脳は「生命に支障がない新しい物事」に対してフィルターを掛けて、あえて積極的に取り込まないようになるのです。
その「生命に支障がない新しい物事」が「新しい音楽」であり、30歳ころが分岐点になるという理屈です。
いかがですか、このヒカル先生の考察。思わず納得してしまう程の説得力では?
ですが音楽はとても健康によいものです。
音を聞かないと脳の機能が低下して難聴を加速してしまいますし、うつ病や認知症の原因にもなります。
ですからヒカル先生は新しい音楽にこだわらず、今の自分が好きな音楽をゆっくり楽しむ時間を設けることも一つの健康法だと考えていますよ。
さらにもうひとつアドバイスをさせていただくと、内耳や脳の血流不足は難聴の原因になります。
めまいも内耳の三半規管の血流不足が原因ということが多いのです。
ですから耳や脳への血行改善という意味でも、ヒカル先生が毎度おススメしている電気磁気治療器はとっても良いですよ。
それでは毎度一押しアイテムを紹介したところで、今回はこれでおしまいにしましょう。