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耳鳴りとめまい
今回ヒカル先生は一大決心し、ある不治の病と言われる難病について傾向と対策を考えていきます。
そんな不治の病と言われる難病とは・・・
耳鳴りとめまいです!
「なんだ、一大決心とか不治の病というから癌とか脳の病気だと思ったよ!」という声も聞こえてきそうですが、耳鳴りやめまいという悩みを抱えている人はとても多く、めまいに関しては5人に1人ともいわれているほどです。
また激しいめまいに加え、耳鳴りや難聴が起こる「メニエール病」という、現在でも確立した治療方法がみつからない難病もあります。
実際に、耳鳴りやめまいの悩みで病院の耳鼻科へ受診、相談しても、
「異常なし」、「これ以上治らない」、「特効薬や治療方法はない」
と言われて、全国の病院を何軒も回っている人もいる位、耳鳴りやめまいの原因を特定し、治療することはとても難しいのです
でもヒカル先生は、そんな厄介な症状である耳鳴りやめまい、そしてメニエール病にもスポットを当て傾向と対策を考えますので、楽しみにして下さいね。
メニエール病とは

耳の病気の代表として、メニエール病を詳しく説明しましょう。
メニエール病の代表的な症状としては、ある日突然、グルグル天地が回転するような激しいめまいが起こります。
このめまいは簡単には治まらず、短くて30分、時には数時間もめまいを感じるほどにキツイめまいです。
やっとめまいが治まっても、数日おき、数週間おき、数ヶ月おき、というように定期的に何度も繰り返し発症することが特徴です。
さらに耳鳴りや突発性難聴も伴い、吐き気や動悸が起こることもあります。
メニエール病の原因としては、耳の奥にある内耳のリンパ液が増えすぎてしまう事と考えられています。
そのため、メニエール病は別名で「内リンパ水腫」とも呼ばれます。
この当たりをもう少し詳しく説明すると、内耳には、「蝸牛(かぎゅう)」と「三半規管」という器官があります。
これらの中にはリンパ液が一定の量で保たれていますが、何らかの原因でリンパ液が異常に増えてしまい、水膨れ状態になってしまうとメニエール病が発症すると考えられています。
しかし、なぜ内耳のリンパ液が増えてしまうのでしょう?
メニエール病は男女ともに30~50代が多いこと、先進国に多いことから、ストレスが影響しているのではと言われていますが、ハッキリとした理由は残念ながら現代医学でも不明です。
しかも、メニエール病と特定して診断を下すことは、専門のお医者様でも判断に迷うと言われています。
もちろん、厚生労働省ではメニエール病の診断基準として、
「難聴、耳鳴、耳閉塞感などの聴覚症状を伴っためまい発作を反復する」
と定義していますが、メニエール病と似たような症状を伴う病気は、数多くあります。
ここでメニエール病を特定するうえで重要なことは、「反復する」という言葉です。
激しいめまい、耳鳴りや難聴等は一時的なのか、定期的に繰り返し起こるかがメニエール病を特定する上での重要なポイントになるのです。
そして耳の検査だけではなく、運動機能や知覚障害の検査、目の動きや神経なども検査して、初めてメニエール病と診断されます。
メニエール病の治療

残念ながら現代医学を持ってしても、メニエール病の特効薬は開発されていません。
重症の場合は、
「内リンパ嚢開放術(ないりんぱろうかいほうじゅつ)」
「前庭神経切断術(ぜんていしんけいせつだんじゅつ)」
などの手術がありますが、治療機関が少ないこともあり、頻繁に行われていません。
そのため、メニエール病の治療は、症状を和らげることが目的の「対処療法」と再発を予防するための「予防療法」が主になり、薬物治療と生活習慣の改善が中心になります。
<メニエール病治療に使われる薬例一覧>
・抗めまい薬
・吐き気止め薬
・ビタミンB12剤
・利尿剤
・血流改善薬
抗めまい薬はめまいを抑えるため、吐き止め薬は吐き気を抑えるために使われる薬です。
今回はビタミンB12剤、利尿剤、血流改善薬をピックアップして、なぜメニエール病の治療に使われるのか、詳しく説明をしていきましょう。
ビタミンB12剤
ビタミンB12はヘモグロビンの合成に関与する栄養素ですが、神経細胞内のタンパク質や核酸という遺伝子の主成分の合成を助け修復をします。
そのため、聴力の回復にも有効と言われています。
ビタミンB12は、あさりやさんま、牛レバーなど動物性食物に多く含まれています。
多くの食物に含まれるので欠乏症は起こりにくいのですが、菜食主義者の方は不足しないように注意が必要です。
利尿剤
メニエール病はリンパ液が溜まることが原因ですので、いわば内耳の「むくみ」です。
そこで利尿剤を使い、体の余分な水分を排出することで、内耳のリンパ液がたまらないように服用します。
血流改善薬
内耳には身体の平衡感覚をつかさどる器官があるのですが、内耳が血流不足になるとめまいや耳鳴りを起こしやすくなります。
また、血液の流れをよくすると「むくみ」も解消する効果がありますので、利尿剤とともに血流改善薬が使われます。
耳鳴りとめまいに似た症状とは

ここまで耳の代表的な病気であるメニエール病を解説していきました。
メニエール病に限らず、耳鳴りとめまいは耳の奥にある「内耳」が重要なポイントのようですね。
では、次はメニエール病から離れて、めまいと似たようなある症状について考えて見ましょう。
めまいと似た症状とは・・・立ちくらみです!
立ちくらみと言えば貧血をイメージする方が多いと思います。
そうです。
脳に流れる血液が少なくなってしまい、脳への酸素や栄養供給が不足した結果、フラフラしてしまうのが立ちくらみ。
なぜ脳への血液が不足するかというと、低血圧や自律神経の障害が主な原因と言われているのですが、ヒカル先生はもうひとつ大きな原因があるとにらんでいます。
それは何かと言うと、肩と首のコリです!
「ヒカル先生、なにを言うか!」と思われた方も多いかと思いますが、これって意外な盲点なんですよ。
だって、肩や首がこっていると頭や耳への血流が悪くなって当然ですからね。
この理由は単純明快です。
コリというのは筋肉が緊張で凝り硬まった状態です。
コリがある筋肉周りの血行は悪くなります。
そして血液は心臓から全身に流れるのですが、心臓から頭への中間に肩や首があります。
それで肩や首にコリがあれば、その先にある頭方面の血液の流れが阻害されてしまうことは明白ですよね。
皆さん、いかがですか。
ヒカル先生が言いたい事の察しがついてきたでしょう。
では、そろそろまとめに入りますよ。
まとめ

ヒカル先生はいつも下記の話をします。
「大きな病気には必ず前触れがあり、その大半は血液の流れがカギを握っている。」
今回ヒカル先生は、耳鳴りやめまい、メニエール病、そして立ちくらみの原因を探り、対策と傾向を考えてみました。
そして耳や脳への血流が大きなポイントであり、メニエール病という難病でも血流改善薬が使われていることを調べました。
ですが、せっかく血流改善薬を服用しても、肩や首にコリが残ったままでは血液の流れは阻害されてしまいます。
その結果、いくら薬を飲んでも症状が緩和せず、さらに強い薬を飲んだり、はたまた薬の副作用に苦しむことになってしまうのです。
でも、肩や首のコリが本質的な問題であれば光明はみえてきます。
まずはお風呂上りにストレッチ、肩や首を温めて血行を良くしてみましょう。
それで耳鳴りやめまいの症状が少し軽くなったらヒカル先生の狙い通り、肩と首のコリが原因で頭部への血行不良が起こっていたのです。
あとは、根気よくストレッチや食事改善など自分に合った方法で、身体全体をほぐしながら血行改善に取り組んでみてください。
全身の血行が良くなるにつれ、ずっと悩んでいた耳鳴りやめまいが緩和していくはずですよ。