お水を飲む健康法

皆さん、ちょっと前に「水素水」がブームになりましたよね。
最近は話題に出ることは少なくなりました水素水ですが、このブームもあってか、お水を飲む健康法は老若男女問わず広まってきました。
なにしろスーパーなどに行けば、ミネラルウォーターが目玉商品としてところ狭しと陳列しています。
また、専用の容器を一度購入すると、お店に設置している大型ウォーターサーバーから何度でも補給できるお店もあります。
このようなミネラルウォーターでなくとも、私達が住む日本は世界的にみても数少ない安全な水道水が飲める国ですから、水道水で取り組まれている人も多いですよね。
そんなお水を飲む健康法ですが、皆さんもどこかで
「水は健康や美容に良い!」
「毎日●リットルのお水を飲むと健康になれる!」
という話を聞いて、お水を飲む健康法を取り入れた人や、これから始めてみようと思っている人は多いことでしょう。
それで遅ればせながら、今回ヒカル先生もお水を飲む健康法をコラムで取り上げることにしました。
でも、いまや空前のブームともいえるお水を飲む健康法ですので、このコラムを迷わずクリックされた皆さんにとっては、
「そんなことは常識だよ」
ということもあるかも知れせん。
でも最後まで読んでみると、
「あれっ? そうだったの?」
と思うような意外な新事実を発見できるかも知れませんからね。
ではさっそくスタートしましょう!
人体と水

お水を飲む健康法の代表的な効果はコチラです。
1)血液がサラサラになり、栄養素や酸素を運びやすくなる。
2)老廃物を回収しやすくなり、汗や尿、便が排出しやすくなる。
3)基礎代謝が高い状態となり、ダイエット効果も期待できる。
4)身体が潤い、美容効果が期待できる。
5)心筋梗塞、脳卒中などを予防できる。
でも、なんでこのような効果があるのでしょうか?
私達の体内には骨や筋肉、内臓、血液などがありますが、お水は血液の成分である血しょう、細胞内の液体、細胞と細胞の間を流れる間質液といった水分として存在しています。
人体に占める水分はとても多く、なんと私達の身体の半分以上は水分です。
この割合は若ければ若いほど高く、乳児は約80%、幼児で約75%、高齢者でも約50%と言われています。
つまり、60キロの成人ならば半分の30キロは水分、5キロの赤ちゃんなら4キロが水分ということです。
これだけでも、いかに水が人体にとって大きな存在なのか想像できますよね。
身体の水分の働きは、主に身体に潤いを与えることです。
血液の一部として体内を循環していますので、血液の働きと同様に栄養素や酸素、老廃物を回収するといった働きもしています。
しかし、体内の水分は汗や尿で失われ不足してしまいます。
水を摂取しないと人は一週間も生きられない、という話を聞いたことがあるでしょう。
人は体重の2%の水分が無くなるとのどが強く渇いてしまい、8%だとめまいや呼吸困難、20%を失えば死に至ると言われています。
そのため、私達は定期的に水分を摂ることが不可欠です。
人体に必要なお水の量と効果的な飲み方

成人の身体が一日に排出する水分はおよそ2.5リットルです。
そのため、一日に摂取する水分は2.5リットルを補給するとバランスが取れます。
ではここでとっても重要なことがありますので、ひとつ質問をしますよ。
毎日どのくらいのお水を飲めば良いと思いますか?
「えっ?2.5リットルでしょ?」
「どこかで2リットルって聞いたけど?・・」
と言った感じでしょうか。
実はこれがけっこう変に伝わっていることがありまして、暑い日や運動で汗をたくさんかいた日以外は、一日2リットルも飲む必要はありません。
この理由を説明しますと、大体の目安ですが、食事から約1リットルの水分が摂取できます。
また、身体の中には「代謝水」という働きがあり、0.2~0.4リットルの水が作られます。
ですので、飲み物で摂取する目安は、1.1~1.3リットルになるのです。
でも、心臓病や腎臓病で水分を制限しなくてはいけない人は別ですが、これ以上水分を飲んではいけないという訳ではありません。
ですが、水分を取り過ぎるとおしっことして排出されるため、トイレが近くなってしまいます。
また、一気に大量のお水を飲むことが原因で胃液が薄まって、消化不良が起こることもあります。
このようなことを避けるために、少量のお水をこまめに飲むように習慣づけるのがおすすめですね。
とくに寝ているときはけっこう汗で水分を失いますから、就寝前にコップ1杯、起きたときにもう1杯とこまめに飲むようにしましょう。
また、脱水症状を防止するために、枕元にペットボトルのお水を置いておくと安心です。
このお水は「宝水(たからみず)」と言われており、就寝中の脱水症状による脳梗塞や心筋梗塞を予防する効果があります。
あと、運動したときや暑さで大量の汗をかくときは、汗をかく前に水分補給をすることが大切です。
例えば、運動する30分位前に200~300mlのお水を飲み、運動中も15~20分間隔で200~300mlのお水を飲むと脱水症状が予防できます。
なお、運動したときはナトリウムが多く排出されますので、塩を舐めたりスポーツドリンクで水分補給をすると効果的です。
水道水とミネラルウォーター

お水と言っても、水道水もあれば天然水と言われるミネラルウォーターもあり、水素水や酸素水といったものもあります。
水素水や酸素水は次回のコラムで紹介するとして、今回は水道水とミネラルウォーターについて詳しく解説しましょう。
<水道水>
日本のお水は世界でもトップレベルで安全であり、「水道法」という法律で厳格な水質基準が定められています。
厚生労働省は、「生涯にわたる連続的な摂取をしても人の健康に影響が生じない水準」を掲げ、200項目以上の検査項目にて万全の安全を図っています。
また、常に新しい情報を取り入れ、検査項目や水質基準を頻繁に改訂することで、毎日飲んでも安全な水道水を供給しています。
※詳しくは厚生労働省のホームページをご確認下さい。
ですが一方で、水道水には塩素、トリハロメタンなどの有害物質が含まれているから危険という意見もあります。
確かにこれらの有害物質は、人体には影響がない微量が含まれているのですが、それでも気になる人は沸騰させてから飲むと良いでしょう。
しかし、トリハロメタンは沸騰直後に増える特徴があり、完全に殺菌するためには15分以上沸騰させなくてはなりません。
また沸騰させた水道水は、塩素が抜けて雑菌が繁殖しやすいですので早めに飲むようにしましょう。
<ミネラルウォーター>
ミネラルウォーターは鉱泉や湧水などの地下水を原水として、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを豊富に含む水のことです。
水道水は「水道法」に対し、ミネラルウォーターは「食品衛生法」という法律で規制されています。
なぜ規制する法律が違うかというと、ミネラルウォーターはジュースやお茶と言った清涼飲料水という扱いになり、味を楽しむ飲み物となるからです。
ミネラルウォーターは各メーカーからいろいろなお水が販売されていますが、「硬度」に注目すると良いでしょう。
硬度とは1リットルの中にどのくらいカルシウムとマグネシウムが含まれているか数値化したものです。
硬度100未満を軟水
硬度100~300未満を中硬水
硬度300以上を硬水
となり、さらに硬度1000以上は超硬水と区別されています。
水道水は軟水ということもあって、日本人の味覚的にはまろやかな口当たりの軟水が好まれ、日本産のミネラルウォーターのほとんどが軟水です。
ミネラル補給という観点では硬水が良いのですが、食事等でもミネラルは補給できますので、無理に硬水を選ぶ必要はありません。
まとめ

いかがでしたか。
今回はお水を飲む健康法の基本的なことからお送りしましたが、初めて聞く言葉もあったかと思います。
それで今回のコラムを読んで、「これでお水を飲む健康法の効果が一段と高まる」と思っていただけたら、ヒカル先生はとってもうれしいです。
でも、いくらミネラルウォーターが安いと言ってもミネラルウォーター代もバカに出来ません。
それで水道水についても詳しく取り上げてみました。
日本はなんといっても水道水が安全に飲める、世界でも数少ない国ですからね。
しかし、水道水の問題としては「水道配管の老朽化」があります。
古い水道管や老朽化した貯水タンクの配管には、大量の赤サビが発生していることがあります。
これは比較的新しい戸建てにお住まいの人ならばそんなに気にすることはありませんが、古い集合住宅にお住まいの人は注意しなくてはなりません。
実は、集合住宅の場合、水道メーターから先の各住戸までの水道管は建物オーナーの所有物です。
古くなったからと言って国の責任で配管工事をしてくれません。
もちろん建物オーナーが配管工事をしてくれると良いのですが、個人的にできる方法としては浄水器を付けることも検討すると良いでしょう。
それなりの価格がする浄水器は確かな性能ですので、有害物質やサビはもちろん、臭いも取れて美味しいお水になります。
では今回はこの当たりでおしまいとして、次回のコラムでは今回お送りできなかった水素水や酸素水などの特徴や効能を紹介します。
さらにとっておきの情報も用意しておきますから、楽しみにして下さいね。