夏風邪に注意

電車通勤をしているといつも同じ場所で電車を待つようになり、一緒に並ぶ人もほぼ同じメンツになります。
ここ最近、ヒカル先生と一緒に並んでいる人達がマスクをして、くしゅん、くしゅんと咳をしている人が増えてきました。
この電車はキンキンにクーラーが効いていますから、もしかしたら外気との温度差で夏風邪を引いてしまったかも知れません。
この時期は梅雨時で朝でも蒸し暑いですから、ヒカル先生も自宅から駅の道のりまでにけっこうな汗をかいてしまいます。
クーラーが効いた電車に乗ればまるで天国のような心地よさですが、10分ほどで次第に寒さを感じてきます。
天井の吹き出し口近くにいる人や長時間電車に乗っている人は、おそらく外に出ると相当な温度差を感じるでしょう。
室内と室外の温度差は5度以内が推奨されています。
温度差が大きいほど体温調節機能を司る自律神経に負荷が掛かり、この状態が長く続くと免疫力が低下、夏風邪を引きやすくなってしまうのです。
これがエアコン病と呼ばれる夏風邪のひとつです。
エアコン病といってもれっきとした風邪であり、ウイルスに侵された状態ですから、滋養強壮はもちろん感染拡大させないよう注意しましょう。
でもひとくちに風邪のウイルスと言っても、冬に流行する風邪と夏風邪はウイルスの種類が違うことは意外に知られていません。
そこで今回ヒカル先生は、夏風邪のひとつである「手足口病」が流行していることもあり、夏風邪への注意を呼びかけますよ。
手足口病とは

手足口病、これは「てあしくちびょう」と読みますが、ヒカル先生も初めてこの病名を耳にしたときは、かなりのインパクトでした。
その症状は手足口病の名が示す通り、手のひら、足の裏、口の中に小さな発疹ができ、発熱を伴うこともあります。
毎年6月ころに発症する人が増え始め、秋から冬に収縮する特徴があります。
原因となるウイルスはエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどであり、「ヘルパンギーナ」、「プール熱(咽頭結膜熱)」と並ぶ三大夏風邪のひとつです。
そんな手足口病は、子供に多くみられる身近な感染症です。
手足口病の原因となるウイルスに有効な治療薬はありませんが、3~6日の潜伏期間のあと発熱と水泡の発疹が起こり、1週間が経過するころには自然と治ってしまいます。
ウイルスに感染しても、手足口病の症状がほとんど出ないまま完治してしまい、免疫を獲得できてラッキーという場合もあります。
まぁ、子供が手足口病に掛かっても大事に至ることはまずありませんので、親御さんはご安心ください。
ところが!
子供の場合は問題なくとも、大人の場合は勝手が違います。
大人が手足口病に掛かると、40度近い高熱、関節や筋肉の痛み、下痢や嘔吐、手足のしびれなど、まるでインフルエンザのような状態に陥ります。
大人の手足口病も大抵は1週間程度で治るのですが、髄膜炎や脳炎といった中枢神経系、心筋炎など怖い合併症の危険がありますから、すぐに医療機関を受診してください。
冬に40度もの高熱が出れば、これはインフルエンザかと予測もつきます。
しかし夏に40度の高熱が出てしまったら、これは大変な病気なのでは?と不安に駆られてしまいますよね。
ヒカル先生は、これが大人の手足口病の怖いところと感じます。
そして今年2019年。 手足口病は九州地方から本州へ拡大し、大流行の兆しを見せています。
6月半ば、手足口病は九州全県で警報基準値を上回る患者数を記録しました。
福岡県においては過去5年で最多を記録、佐賀県では5週連続で増加、九州7県では鹿児島県が最も多い患者数です。
そして次に広島県、三重県、滋賀県、京都府などにも警報が発令され、首都圏にも感染拡大の気配を見せています。
夏風邪の感染予防

一般的に風邪をもたらすウイルスは低温乾燥を好みますので、風邪は冬に流行します。
ところが風邪ウイルスの中には高温多湿を好むものがあり、それらが手足口病などの夏風邪をもたらします。
夏風邪ウイルスはエンテロウイルスやコクサッキーウイルスの他にも、ノロウイルスやアデノウイルスなど複数あります。
ウイルスに感染すると人体には抗体ができるため、次回そのウイルスが体内に侵入したときは免疫細胞がやっつけてくれます。
これが獲得免疫と呼ばれる作用です。
ところが、獲得免疫は抗体を得たウイルスにしか効き目がありません。
つまり、エンテロウイルスが原因による夏風邪が完治したあと、今度はアデノウイルスによる夏風邪を発症してしまうことも十分にあり得る話なのです。
ちなみに夏風邪は腹痛やノドが痛むことが多いのですが、エンテロは腸、アデノはノドを意味します。
お腹を壊すときはエンテロウイルス、ノドが痛む場合はアデノウイルスによる可能性が高いですよ。
そんなウイルスは「くしゃみによる飛沫感染」、「皮膚にできた水泡を介す接触感染」、「排泄物からの糞口感染」によって拡大を図ります。
ウイルスの感染予防には、石鹸による手洗い、うがい、マスクの着用が最も簡単で効果的な方法です。
家族が夏風邪を発症しているときは、手洗い、うがい、マスクの着用に加え、下記の家族感染を防ぐポイントを徹底しましょう。
家族感染を防ぐポイント
・タオルや食器は共用しない
・お風呂の足ふきマットは直ぐに取り替える
・家族全員が手に触れるドアノブ、水栓金具などはこまめに清掃する
・鼻をかんだティッシュなどは蓋つきのゴミ箱に捨てる
ウイルスの感染を拡大させないためには、なんといっても身の周りを清潔に保つことが大切です。
各部屋、トイレ、洗面所などにアルコール消毒ウェットテッシュを用意して、いつでもサッと拭けるようにしておくと良いですね。
ちなみに手足口病にかかっても、インフルエンザのように登校禁止・出勤停止という法律上の義務はありませんが、感染拡大を防ぐ配慮は最大限に心掛けてください。
まとめ

ただいま日本列島に手足口病が拡大しています。
子供が掛かっても大事には至らないことは幸いですが、大人は要注意です。
ぜひ皆さんには、手足口病はもちろん夏風邪自体に掛からない、掛かっても感染させない方法を身につけてください。
なお、今回ヒカル先生は感染予防法として、手洗い・うがい・マスクの基本のほか、家族感染を防ぐポイントを紹介しました。
しかしながら、これらは対症療法のようなものであり根本的な解決には至りません。
やっぱり病気予防の秘訣は、日頃から免疫力を高めておくことです。
免疫力の強化はそんなに難しいことではありません。
日頃から健康3本柱である「バランスの良い食事」、「適度な運動」、「禁煙」に取り組み、「質の良い睡眠」を取って「飲酒はほどほど」にするだけです。
そうそう、夏場であれば太陽からのダメージも考慮しなくてはなりませんから、外出の際は日焼け止めをすることも重要ですね。
・・・あれ?
あいかわらずヒカル先生は、皆さん全員をヒカル先生と同じ健康マニアだと思ってしまうのが悪いクセです。
こんなに条件を並べ立てては、敷居が高く感じる方もいらっしゃいますよね。
仕方ない、いつものやつをやりますか。
免疫を高めるためには色々な方法があるのですが、「いかに血行を促進するか」この一言に尽きます。
運動や食事制限が難しい方は、まずはヒカル先生おススメの電気磁気治療器を使ってみましょう。
電気磁気治療器はスイッチを入れて体の近くに置いておくだけで、体の深部から血行促進してくれます。
次第に体の細胞が活性化して免疫細胞が元気になっていきますから、ウイルスが体内に侵入してしまったとしても、症状は軽く短期間で完治ことは間違いないでしょう。
健康維持や病気予防は、電気磁気治療器などに頼らないで良い生活習慣で賄えるに越したことはありません。
でもヒカル先生は生活習慣だけでは限界があると思いますし、電気磁気治療器のような医療機器が手元にあるだけでその安心感は全然違うものです。
ちなみにヒカル先生は、良い生活習慣と電気磁気治療器をミックスする健康法によって、最後に風邪を引いたのはいつだったか思い出せません。
これは最近ヒカル先生が患っているモノ忘れではございません。