令和元年の梅雨

ヒカル先生は今、猛烈に感動しています。
なんと心地よいのでしょうか。これは至福の一時といっても過言ではありません。
ここ最近のヒカル先生はある状況に追いやられ、夜も満足に眠ることのできない日々が続きました。
この状態は少なくとも1ヵ月は続いたでしょう。
こんな状態でも、ヒカル先生の手元には電気磁気治療器があることが救いです。
電気磁気治療器が質の良い深い眠りを誘ってくれますから、わずかな睡眠時間であっても日々の疲れを癒してくれます。
いや~、改めてヒカル先生は電気磁気治療器に感謝をしなくてはなりませんね。
・・・うん?
一体ヒカル先生の身に何が起こったんだ、と皆さんの心配な声があちこちから聞こえたような・・・
ごめんなさい!
別に皆さんが心配されるようなことはなく、ヒカル先生は病気や怪我をしたわけではございません。
でも、ヒカル先生はただいま猛烈に感動していることは事実です。
なにしろ先日の週末は、約1ヶ月ぶりにわずかながらでも干した布団で眠ることができたのですから!
ヒカル先生が住む千葉県では6月中頃から1ヶ月位に渡り、毎日のように雨が降りました。
洗濯物や布団を外に干すことはできず室内干しになり、不快指数は高まっていく一方です。
部屋の湿度は70%ほど、ヒカル先生の布団は湿気であきらかに重さが増しています。
いくら鈍感なヒカル先生だとしても、こんな布団では気持ち良く眠ることはできません。
ヒカル先生は布団が干せる日を、首を長~くして待っていました。
そして先週末のわずかの晴れ間に布団を干すことができ、やっと念願が叶ったという訳です。
いや~、短時間でもお日様に干した布団はとても心地よいです。
ところで、こんな事態をもたらした令和元年2019年の梅雨は、7月の関東に記録的な日照不足をもたらしました。
日照不足のニュースは7月13~15日に大きく報道されましたが、7月1日から15日までの東京の日照時間はわずか5.6時間!
観測史上、記録的な日照不足となりました。
15日を過ぎてからは多少晴れ間が出ていよいよ梅雨が空けそうですが、今週前半はスッキリしない日々でした。
これではヒカル先生も、長雨による日照不足の影響を真剣に考えないといけませんね。
長雨・日照不足の影響は?

長雨や日照不足は農作物に多大な影響を及ぼします。
すでに一部の野菜に育成不良が起こり、卸売り価格が急上昇してしまいました。
その代表的な野菜が「キュウリ」です。
日照不足や低気温が続くとキュウリは曲がりやすくなり、無事にまっすぐ生育したキュウリは品不足のために平年の2倍ほどの価格になっています。
あまりの品不足のために、本来は出荷基準を満たさない曲がったキュウリでも出荷されている事態とのこと。
もちろん曲がったキュウリだって問題なく食べられますが、生産者の方々にとっては不本意な事態であることは否めません。
キュウリだけではなく、茄子やオクラなどの果菜類も収穫が少なく、小松菜などの葉物野菜も値上がり傾向にあります。
お盆の時期には欠かせないメロン、秋や冬の果実であるミカンなども日照不足の影響があると懸念されています。
幸いにも北海道では日照不足の影響が少なく、大根やにんじんは平年より安く、トマトは例年通りの水準であることが救いです。
しかし、2019年の記録的な日照不足は、野菜全般の価格を押し上げていくことは間違いなさそうです。
う~ん、野菜の価格高騰は間違いなくお財布に大打撃を与えますが、バランスの良い食事に野菜は欠かせません。
実に困った問題ですね。
もし8月も雨が降り続き冷夏となれば、あの農作物にも影響が出ることになるでしょう。
ヒカル先生は、記録的な冷夏となった1993年のあの出来事が頭をよぎります。
1993年の冷夏

今から26年前の出来事になりますが、1993年は記録的な冷夏でした。
ちなみに冷夏の原因は、1991年6月に起きたピナツボ山(フィリピン)の噴火と考えられています。
1993年の8月は、今年の梅雨のように雨がシトシト、ヒカル先生は半袖のTシャツでは肌寒く長袖のシャツが離せませんでした。
結局、夏の気配は見せることなく秋になり、「平成の米騒動」と呼ばれる一大事が起こりました。
冷夏によってお米が全国的に育成不良に陥り、当時1000万トンの需要に対して740万トンの収穫しかできなかったのです。
お米が買えず日本全国の食卓は大混乱、政府はタイなどの外国諸国からお米の緊急輸入を決定。
しかしながらこの時に輸入したタイ米が、日本全国に更なる大きな話題を引き起こしました。
テレビのニュースなどでタイ米はまずいと連日報道され、せっかく輸入されたタイ米が大量廃棄される事態になったのです。
ここだけの話として、ヒカル先生は正直に申し上げます。
確かに1993年に食べたタイ米は美味しくありませんでした。
しかし当時の日本ではタイ米に馴染みがなく、タイ米にあった調理法をしていなかったことも事実です。
また、政府は日本のお米とタイ米を混ぜたブレンド米を推奨していましたが、ブレンドしない方が良かったみたいです。
現在のようにインターネットが普及してタイ米を美味しく炊く調理法などが分かっていれば、タイ米の評価はまた違ったものになっていたでしょうね。
なお、ここからは余談ですが当時にささやかれた噂も紹介します。
タイ米を輸入する前に、日本の農業専門家チームは現地を視察して、生産されたお米を直接確認しました。
当時のタイが生産するお米のレベルは高く、農業専門家チームはその美味しさにビックリしたそうです。
大多数の人が、このタイ米ならば舌の肥えた日本人でも満足することは間違いないとの評価でした。
しかし一方で、ある事を心配した方から反対意見が出ました。
日本人にとって米は主食であり、政府は計画的生産を指導して、日本の農業を衰退させないように保護しています。
もし安価で美味しい外国のお米が日本に入ってきたら、日本の農家は大打撃を受けて廃業する人が続出する、このように考えた人がいたのです。
う~ん、確かに冷夏による米不足は緊急事態ですが、日本に米農家がいなくなる事態は更なる大問題です。
そこで政府が出した決断が、「タイ米の中でも質が悪いお米を輸入する」としたという噂です。
・・・この話はあくまでも当時に流れた噂であり、真実はヒカル先生も不明ですけどね。
幸いにも冷夏の1993年の翌年は大豊作になり、「平成の米騒動」は1年限りで収まりました。
そして現在でも私達は、日本の農家の皆様が心を込めて作られた美味しいお米を食べることができます。
美味しいお米を食べるたびに、生産者の皆様に感謝の気持ちを送りましょう。
まとめ

いかがでしたか。
今回のヒカル先生のコラムは、いつもの健康情報ではなく2019年の長い梅雨に関する時事的な話題となりました。
しかしながら天候は農産物の育成に大きな影響を与え、私達の食事、引いては健康に大きな影響を与えます。
太陽は農作物を育むことはもちろん、植物は光合成により二酸化炭素を吸って酸素を供給します。
私達動物は、その酸素を取り入れて生命を維持しています。
このように広い目で考えてみると、今回のコラムだってひとつの健康情報とも言えるかも知れませんね。
それでは皆さん、今年の夏は始まったばかりです。
ご家族や友達と一緒に旅行の計画、海や山へのレジャーなど楽しい予定を組まれている方も多いでしょう。
ギラギラの太陽、青い空と白い雲の晴天の日が私達を待っています。
心行くまで2019年の夏を楽しみましょう。