パーキンソン病とパーキンソン症候群

皆さん、パーキンソン病って病気をご存知ですか?
映画「バックトゥザフューチャー」シリーズの主人公を演じたマイケル・J・フォックスさん、元ボクシングヘビー級王者のモハメド・アリさんがパーキンソン病と診断されたことで一躍知られるようになった病気です。
日本では指定難病とされており、日本全国には約15万人の患者がいると言われています。
<指定難病とは>
2015年1月1日から「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が施行されました。
この法律に基づき、2017年4月1日において、厚生労働大臣が指定する330の疾患を「指定難病」と定め、国が医療費を助成しています。
パーキンソン病になると手足が震えたり姿勢が崩れたりと、身体の筋肉が思うように動かなくなります。
<パーキンソン病による運動障害>
1)振戦(しんせん) : 手足がふるえる
2)筋固縮(きんこしゅく) : 筋肉が固まる・顔の表情が少なくなる
3)無動(むどう) : 動作が遅くなる
4)姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい) : 身体のバランスが悪くなる
5)廃用性筋萎縮(はいようせいきんいしゅく) : 顔の表情が乏しい、小声、屈曲姿勢、小股・突進歩行など
このような症状をみると、パーキンソン病は筋肉や骨の病気だと思ってしまいますよね。
恥ずかしながらヒカル先生もパーキンソン病の事を詳しく知るまでは、筋骨系の病気と思い込んでいました。
ところがこのパーキンソン病、筋肉や骨に異常が起きているのではなく、意外や意外で脳の病気だったのです。
パーキンソン病の症状は、脳の奥の「黒質」にあるドパミン神経が減少することで発症します。
ドパミン神経が減少すると、運動機能を調節する神経伝達物質である「ドパミン」の量が減少し、上記のような運動障害が現われます。
そのためパーキンソン病の治療は、ドパミンを補充する薬を服用する薬物療法が必要です。
ですがパーキンソン病の薬を飲んでも、いっこうに症状に緩和がみられない場合、もしかしたらパーキンソン病とは全く違う病気であるパーキンソン症候群かも知れません。
パーキンソン病については下記のコラムで詳しく解説しております。
それでは今回ヒカル先生は、パーキンソン症候群について詳しく解説していきますよ。
パーキンソン症候群とは

パーキンソン病とパーキンソン症候群は名前が似ているだけあって、症状自体はほとんど同じです。
両者の最も大きな違いは「原因」にあります。
パーキンソン病は、脳のドパミン神経の減少が起因となり運動障害が現われます。
いっぽうのパーキンソン症候群は、脳の血管障害もしくは薬の副作用が主な原因です。
このように同じ症状でも原因が全く違う訳ですから、パーキンソン病を治療するためのドパミン補充薬をいくら飲んだとしても、パーキンソン症候群の治療にはなりません。
では、パーキンソン症候群とは一体どのようなものか、2種類のパーキンソン症候群について詳しく解説していきますよ。
脳の血管障害が原因 <脳血管性パーキンソン症候群>
脳の血管トラブルによって脳細胞に障害を受ける病気を総称して「脳血管疾患」と呼びますが、一般的には脳卒中と言った方がわかりやすいですね。
でもそんな脳卒中も、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血をまとめた病名です。
そして脳卒中の後遺症と言えば、運動障害や言語障害が起こることが知られています。
しかし脳卒中までは至らなくとも、脳に血管障害が起こっていると運動障害が現れることがあります。これが脳血管性パーキンソン症候群です。
とくに70歳以上の高齢者に多く、下半身の運動障害が強く出る、ある姿勢をとると手足が震える(振戦)といった特徴があります。
治療の基本は脳の血液循環をよくして酸素や栄養素を脳に送ることですので、脳の血液循環を促す薬や脳の代謝を良くする薬が使われることが多いです。
薬の副作用が原因 <薬剤性パーキンソン症候群>
「精神安定剤」、「抗うつ薬」、「抗がん剤」といった薬の副作用によって、脳内のドパミンが減少してしまうことがあります。
その結果として、パーキンソン病と同じ症状を伴う薬剤性パーキンソン症候群を発症してしまいます。
【原因となる薬の一例】
・精神安定剤
・抗精神病薬
・抗不安薬
・抗がん剤
・制吐剤
・血圧降下剤
・頻尿治療薬
・免疫抑制剤
・認知症薬
・抗てんかん薬
・カルシウム拮抗薬
これらの薬は人体に強く作用しますので、とくに複数の薬を飲んでいる人は思わぬ副作用が生じる危険が高くなります。
薬剤性パーキンソン症候群の原因は「薬の副作用」とハッキリしていますので、原因となる薬を中止すると次第に症状は治まってきます。
もし原因となる薬を中止することが出来ない場合は、アセチルコリンという神経伝達細胞の働きを抑える薬、ドパミンの量・働きを高める薬が用いられることがあります。
薬と磁気による治療

パーキンソン病はここ最近よく耳にするようになり、どのような病気か一般的にも浸透してきましたが、パーキンソン症候群は初めて耳にした方も多かったと思います。
このパーキンソン症候群は、主に脳の血管障害と薬の副作用が起因になるのですが、ある意味で現代医学の副作用かも知れませんね。
もちろんヒカル先生は、薬は現代医学の結晶であり人類の英知と言っても過言ではないと思っています。
一般的に新しい薬の開発には10年以上の歳月、数百億円もの費用が掛かると言われています。
多くの研究者たちのたゆまぬ努力、治験データ収集の協力者などの存在もあり、かつては不治の病とも呼ばれた病気も克服してきました。
しかしながら、薬には素晴らしい効果の反面、思いもよらない副作用が出てしまうことがあります。
その代表が今回紹介したパーキンソン症候群なのです。
そしてヒカル先生は、このパーキンソン症候群に行われている治療方法に大きな矛盾を感じています。
だって考えてみてください。
脳血管性パーキンソン症候群と薬剤性パーキンソン症候群の治療には、薬物療法が取られますが、薬が増えれば別の副作用の危険が高まるでしょう。
薬の副作用を別の薬で抑える、これではイタチごっこになりかねません。
そこでヒカル先生は、パーキンソン症候群に悩まされている方に、薬に頼らずに楽に血行促進できる電気磁気治療器をぜひとも試して欲しいです。
磁気による血行促進は身体中のどこでも効果を発揮します。
磁気を浴びた部位から血液が循環し、身体の隅々まで血行促進しますから、脳の血行だって良くなります。
また最近の研究によると、うつ病は脳の血流不足が起因となり発症するそうです。
となると、電気磁気治療器で脳の血行を促進することで、精神安定剤や抗うつ薬に頼らなくて済むということです。
つまり、脳の血管障害である脳血管性パーキンソン症候群、薬の副作用である薬剤性パーキンソン症候群のどちらでも、電気磁気治療器は効果を発揮するはずです。
まとめ

ヒカル先生はこのサイト「磁気とカラダの保険室」にてコラムをお送りしています。
そしてサイトのタイトルにもある磁気を勧めるようになったのは、運動が出来ない方でも血行改善できる方法はないか、と色々と考えたことがきっかけです。
健常者の方であれば、「血行改善にはまず運動!」と簡単に言う事ができます。
ですが身体が不自由な方にとっては、歩くことやストレッチといった運動も大変ですし、お風呂に入ることや起き上がることも困難な人だってたくさんいます。
こんな方々でも楽に血行改善できる方法がないかと色々と探した結果が、面倒な装着物もなく服を着たままでもOKな電気磁気治療器だったんです。
電気磁気治療器はパーキンソン病やパーキンソン症候群に悩まれている方にとって、理想的な治療方法のひとつだと思います。
磁気は地球のエネルギーであり、古代から現代にいたるまで医療に使われていることもあり、薬と磁気は対の関係になるのかなとも感じるほどです。
ヒカル先生はパーキンソン病やパーキンソン症候群に悩まれている方が、一日も早く辛い症状が楽になって元気に歩ける日を取り戻してもらいたいと、心から願っています。