レジ袋有料化の事情、プラスチックが生物の命を奪っている!?

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レジ袋が有料に

レジ袋が有料化

ヒカル先生の友達に、健康食品や雑貨などを扱っているお店を経営している人がいます。

 

先日お店に顔を出したら経営者の彼に裏に呼ばれ、新商品として売り出す予定というタピオカが入った無添加果物ジュースをご馳走になりました。

まぁ、彼も遅ればせながら流行りのタピオカブームに乗ろうとしている訳ですが、商売というものは大変です。

 

彼は後発のためにちょっとした一工夫が必要と考えており、ヒカル先生にアドバイスを求めてきました。

でもヒカル先生は彼の力になりたくとも味音痴ですから、味に関してのアドバイスができません。

 

それにこのタピオカジュース、このままでも十分美味しいです。

しかし、せっかくご馳走になってアドバイスを求めている訳ですから、何かしらの意見は言わなくてはなりません。

 

そこでヒカル先生は、下記2点を提案してみました。

彼の店は健康食品を扱っていることもあり、環境に配慮していることをアピールするため紙コップと紙ストローで提供する。

さらに持ち帰り用のビニル袋は辞めて、紙袋にすることを勧めました。

 

まぁ早い話、ヒカル先生も時代の流れに便乗したわけです。

 

なにしろ、今年行われたG20サミットでは世界の環境問題が話し合われ、コンビニ・スーパーでは2020年4月からレジ袋の有料化が決定しました。

それにマクドナルドやスターバックスではプラスチックのストローから紙ストローに切り替えますし、ユニクロなどもレジの袋を紙製に切り替えていくと発表しています。

 

このプラスチック製品から紙製品の流れは、彼のお店のような個人商店まで義務化されるかは検討段階ですが、遅かれ早かれ対応しなくてはならない問題でしょう。

 

ちなみに彼は、紙ストローと紙袋はともかく紙コップに難色を示していました。

理由は、タピオカと無添加果物ジュースの鮮やかな色が、コップの側面から見えなくなるからです。

う~ん、さすがに紙コップで透明な物はありません。

 

でも透明な紙コップを作ることが出来たら世紀の大発明です。

このコラムをご覧になっている製造業界の皆さん、透明紙コップのアイデアは譲りますので、ぜひともチャレンジしてください。

 

ところで皆さん、なぜ政府はレジ袋を有料化にする法律を施行するのか、その理由をご存知でしょうか。

これはレジ袋に限らず、プラスチックのストローから紙ストローに変えていくことも同様の理由です。

 

なぜなら、ただいま地球上の廃プラスチックが深刻な海洋汚染を引き起こし、海の生き物の生命を脅かしているからです。

この問題を「海洋プラスチック問題」と呼ぶのですが、レジ袋有料という身近な問題の裏には、地球規模の環境大問題があったのです。

 

海洋プラスチック問題

海洋プラスチック問題

ここ近年、クジラやイルカなどの大型哺乳類が海岸に打ち上げられたというニュースをよく耳にしますよね。

 

そんな折、今年2019年3月にフィリピンで打ち上げられたクジラが大変な話題となりました。

打ち上げられたクジラは全長約4.6メートル、体重は約500キログラムの若いアカボウクジラです。

 

死因を調べるため専門家が解剖を行ったところ、胃から驚くべき物が大量に発見されました。

皆さん、一体に何が見つかったと思いますか?

 

・・・なんと、クジラの胃の中から約40キログラムものプラスチックごみがでてきたのです。

40キログラムはこのクジラの体重の8%に相当しますから大変な量です。

 

大型の米袋が16枚、農園で使用する大型のバックが4枚、レジ袋やスナック菓子の袋など大小合わせて68枚も出てきたそうです。

きっと海の中ではプラスチックごみがイカなどに見えて、クジラは誤って食べてしまったのでしょう。

 

プラスチックごみはクジラの胃酸でも消化できず、プラスチックごみでお腹一杯の状態で餓死したとみられています。

う~ん、なんて皮肉なものでしょう。ヒカル先生はこのニュースを耳にした時、とても心が痛みました。

 

さらに悲しいことに、このような事例は1件だけではありません。

2018年6月には、プラスチック袋80枚を飲み込んで死亡したゴンドウクジラがタイ南沖で発見されました。

 

またクジラ以外にも、ウミガメがレジ袋をクラゲと間違えて食べてしまった事例もあります。

国際的な環境保全団体であるWWFによれば、ウミガメに関しては半数以上、海鳥では90%がプラスチックごみを摂取しているとの推測もあります。

 

クジラやイルカ、ウミガメ、海鳥と言った大型生物だけではなく、小型の魚類もプラスチックごみを摂取しており、約700種もの生物が傷つけられ死亡しているとのこと。

小型の魚類は、大きなビニル袋などを丸飲みすることはありませんが、マイクロプラスチックと呼ばれる5mm以下の小さな破片となったプラスチックごみを食べてしまいます。

 

そして食物連鎖によって、上位の生物の体内にマイクロプラスチックが蓄積していきます。

私達人間は食物連鎖の最上位ですが、WWFの見解では人間は1週間に平均して5グラムのプラスチックを摂取しているそうです。

 

体に備わる排出機能や解毒作用により影響は無いかも知れませんが、食用として作られていないプラスチックを体内に取り入れている現実。

プラスチックの摂取で健康被害があるかは不明ですが、ヒカル先生はある日突然に発症するアレルギーはこれが原因なのでは、なんて思ってしまいました。

 

プラスチックごみは旅をする

プラスチックのごみは旅をする

この夏に海や川に出かけて、無造作に捨てられたレジ袋やペットボトルなどのプラスチックごみを見かけて嫌な気分になった人は多いでしょう。

 

しかしながら、これらのプラスチックごみは地元の方や観光客が捨てた物とは限りません。

もしかしたら遠く離れた地に住む人達の物、例えば繁華街で道路にポイ捨てされたプラスチックごみかも知れないのです。

 

ポイ捨てされたごみは誰かが処理しなければ無くなりませんが、雨や風、動物や鳥達によって運ばれることがあります。

やがてプラスチックごみは川に辿りつき、海に流れ出るものが意外に多いのです。

 

また適切に廃棄、リサイクル処理したはずのプラスチックが、海洋プラスチックになってしまうこともあります。

実は海洋プラスチックの大半は中国や東南アジアから流出されたものなのですが、ちょっと前までの日本は中国に資源として廃プラスチックを輸出していました。

 

ですが、中国でも日本を始め世界中からやってくる廃プラスチックが許容オーバーとなり、2017年末に中国は輸入規制を取りました。

処理しきれない廃プラスチックは海の埋め立てに使われ、その一部が海洋プラスチックとなってしまったという訳です。

 

このようにプラスチックごみは日本のみならず世界中を旅して、現在も世界中の海に拡がっているのです。

なお、中国や東南アジアのごみ処理方法も問題ですが、元々は私達日本やアメリカ、ヨーロッパの先進国が主に出したごみだと言うことを忘れてはいけません。

 

まとめ

レジ袋の有料化の背景まとめ

いかがですか。

 

レジ袋有料化の裏には、海洋プラスチック問題という大変な環境問題があったことにビックリされた方は多いことでしょう。

しかし、レジ袋を有料にして削減するにしても、プラスチックごみの中でレジ袋が占める割合は2%ほどしかありませんので、根本的な解決にはならないという声もあります。

 

でもヒカル先生は、私達一人一人が海洋プラスチック問題を知り、意識を高めるきっかけになると思っています。

例えばこのコラムをお読みになられた皆さんが、家族や友達にこの大問題を話して拡散、より多くの人達が知ることになれば大きな前進ですもの。

 

でも、現代においてプラスチック製品は生活の隅々まで浸透しており、プラスチック製品を使わないという選択は不可能です。

現在の私達にできることは、3Rと呼ばれる「リデュース、リユース、リサイクル」です。

リデュース:廃棄物の発生を抑制する
リユース:使える物は繰り返し使う
リサイクル:ゴミを資源として再生する

 

日本では廃プラスチックの85%前後がリサイクルされていると言われています。

ただし、日本のリサイクルは新しいプラスチック製品に生まれ変わるのではなく、廃プラスチックを燃料として使っています。

 

石油が元のプラスチックは良く燃えますから、これはなかなかの着眼点ですね。

でも燃やすということは、エネルギーの他に二酸化炭素が発生することになりますから、温暖化対策という意味では問題かもしれませんが・・・

 

という訳で、私達がまず心掛けることは「リデュースとリユース」です。

今後は「使い捨て」という意識から、「大切に長く使う」という意識に切り替えていきましょう。

 

「安物買いの銭失い」なんてことわざもありますが、安いものは品質が悪く、最初からそれなりの物を選んだ方が結局はお得だったという場合もあります。

リデュースとリユースには、「賢く使う」という意味があることも覚えてくださいね。

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