TMS治療とは

磁気とカラダの保険室には「人気記事TOP10」というランキングがありまして、よく読まれているコンテンツが表示されています。
このランキングの集計方法は、総累計方式ではなく短期間の閲覧数を集計することによって、今現在ホットな記事が上位にランキングされる仕組みです。
このようなランキング形式において、2017年12月12日に公開した「TMS」に関する記事は、常に上位にランキングされています。
それもあって、ヒカル先生はこのTMSについて、なにかと質問を受ける機会があります。
なぜなら、TMSはヒカル先生が皆さんに勧めている磁気を使った治療法であり、日本語にすると「磁気刺激療法」です。
そして、うつ病やパニック障害などに悩まれている方への救世主となる最先端治療であり、今年2018年中に保険適用されることでただいま大注目されているのです。
※実際に保険が適用される時期に関しては、このコラムの掲載時点では未定です。
一般的にうつ病やパニック障害というと、精神科とか心療内科といった領域であり、いわゆる「心」の病気だと思いますよね。
ところが最新の研究によると、「心」の問題ではなく「脳」の問題であることが解明されたのです。
これはうつ病などを抱えている方の脳を調べてみることで判明したのですが、脳の血流や代謝機能が低下していることが分かりました。
その結果、脳に異常が起きてしまい感情的な障害が発生していたのです。
そうと分かれば脳の血流を促進して、脳の活動を正常化することが最大の治療方法となります。
それで皆さんもよくご存知の通り、磁気には「血行促進」という効果がありますから、磁気で脳を刺激するTMS治療が注目されてきたのです。
うつ病とTMS治療の関係についてはコチラもどうぞ
パニック障害とは

ところで皆さん、ここ近年でパニック障害という言葉をよく耳にするようになりましたよね。
その理由としては、パニック障害であることを公表された著名人が多数いらっしゃることが大きいでしょう。
それもそのはず。
現在では100人に1人がパニック障害を発症するとも言われていますので、決して珍しい病気ではないのです。
私達の周りにパニック障害で苦しんでいる方がいても何ら不思議ではありません。
そんなパニック障害とは、いったいどんな病気なのか?
健常者の方でもパニック障害者への理解を深めてもらうために、ヒカル先生はここから解説していきますよ。
パニック障害とは不安障害のひとつであり、「パニック発作」、「予期不安」、「広場恐怖」を三大症状とする病気です。
<パニック発作とは>
疲れているとき、体調がすぐれないとき、緊張しているときなどに起こりやすく、突然、激しい動悸や息切れ、めまいなどの発作が起こるのが特徴です。
発作が繰り返されるほど症状はきつくなり、自分でコントロールが出来なく、激しい不安から「このままでは死んでしまう!」という思いに駆られ、病院に運ばれる方も少なくありません。
ですが、実際に死に至るような心臓発作や脳卒中を起こしたわけではありませんので、長くとも1時間位で症状は治まってきます。
<予期不安とは>
パニック発作を起こしてしまったことで、また同じような発作が起きるのではと、大きな不安を抱えた状態が予期不安です。
病気ではないと診断されても、実は大きな病気が隠れているのではないか?
パニック発作を起こしたことで、周りの人から後ろ指をさされているのではないか?
という気持ちが、さらに予期不安を高めてしまうという悪循環になりがちです。
<広場恐怖>
広場といっても公園の広場や大きな建物・空間という意味ではありません。
人がたくさん集まる駅やデパート、閉鎖した空間である電車や飛行機の中など、何かが起こったときにそこから逃げ出すことが難しい状況の場所に恐怖を感じることを広場恐怖と呼びます。
広場恐怖がひどくなると、外出するのも困難になることがあり、注意が必要です。
そして、「パニック発作」、「予期不安」、「広場恐怖」から、やがて「うつ病」を併発してしまうことが多いのです。
パニック症状の治療方法

今後のパニック障害の治療はTMS治療が主流になると思いますが、これまで行われてきた治療方法を説明しましょう。
大きく分けると「心理療法」と「薬物療法」のふたつです。
<心理療法>
パニック障害を始めとする不安障害は、患者の心に潜む不安感を軽くしたり原因となる要因を改善させるため、医師によるカウンセリングが行われます。
患者と医師がじっくりと話し合うことで信頼関係を構築し、最適な治療方法を見つけていきます。
よく試される治療としては、認知行動療法があります。
電車に乗れない人であれば、まずは改札の前まで行っている。
次は改札を通ってみる。空いている電車に乗ってみる。
というように段階的に行動することで不安を少しずつ克服して、正しい行動習慣ができるように矯正します。
<薬物療法>
パニック障害の薬物治療は、脳内物質であるセロトニンを増加させる薬(SSRI)と不安を和らげる効果があるベンゾジアゼピン系抗不安薬が主に使われます。
SSRIは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンを増加させ、不安や焦りなどの感情を調整します。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、危険を感知するときに分泌するノルアドレナリンの異常分泌を抑える効果があります。
また、精神安定剤や漢方薬も併用されることもあります。
パニック障害に限らず「心理療法」と「薬物療法」は心の病気と診断された方に広く使われる治療法です。
ですが皆さんもご存知の通り薬には副作用が伴います。
とくにうつ病やパニック障害で使われる薬には依存性があり、医師が指導する量を超えた薬を患者が服用してしまう事があります。
そうすると、感情の起伏がなくなったり、正常な判断ができなくなると言った危険性が問題視されていました。
そのため薬に頼らないうつ病やパニック障害の治療法が長年に渡り切望されていたのですが、それが磁気刺激療法であるTMS治療なのです。
まとめ

2017年の11月30日の日本経済新聞の夕刊に、ビックリ仰天のビッグニュースが掲載されました。
なんと、最先端のうつ病治療であり、保険適用外治療の「反復経頭蓋磁気刺激治療(rTMS)」が、ついに厚生労働省の医療機器として薬事承認を得て、2018年には保険が適用されるというのです。
しかもTMS治療はうつ病だけではなく、パニック障害を始めとする不安障害や脳卒中のリハビリにも適用できます。
このニュースは、これらの病気に悩まされている方、ご家族の方に明るい未来がみえた情報でした。
ヒカル先生はこのサイト、「磁気とカラダの保健室」で磁気による健康法を紹介していますが、磁気治療は古くからあり、一部の治療器は厚生労働省の認可も取得しています。
ですがなぜか保険が適用されず、こんなに良い治療法なのに世に広まっていないことがとても残念でした。
それで一歩一歩、コツコツとした歩みですが、磁気治療の効果を皆さんに認知してもらいたいと思い、日々コツコツとコラムを書いています。
それもあって、TMS治療が保険適用されると知って、磁気の効果で大勢の方が救われる可能性を感じ、とても嬉しい気持ちでいっぱいでした。
しかしながら、2018年中に保険が適用されるとしても、まだまだTMS治療機械が導入されている病院はわずかですし、専門のお医者様も多くはありません。
実際に治療を受けたくとも、予約がいっぱいで直ぐには治療を受けられないケースも多いでしょう。
ですが、いつもヒカル先生が勧めている電気磁気治療器ならば、ご家庭で簡易的TMS治療が試せます。
もちろん簡易的といっても、電気磁気治療器は厚生労働省に認可されている管理医療機器ですから血行促進の効果はお済付きです。
TMS治療は磁気刺激療法の名の通り、パルス磁場を脳の運動野をピンポイントで刺激します。
一方の電気磁気治療器は交流磁場と言って、脳の広範囲を持続的に刺激します。
実際にTMS治療が話題になる前から、一部の病院では電気磁気治療器による治療が試されていて、多くの方が社会復帰に成功しています。
ですからヒカル先生は、うつ病やパニック障害に悩まれている方には、まずは電気磁気治療器を試して欲しいです。
そして、うつ病やパニック障害等で悩まれている方だけではなくご家族様も含めて、一日も早い回復となることを心より願っています。